Into Tomorrow

modsmiley.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:音楽( 55 )

BOB DYLAN and his band IN SHOW & CONCERT!@Zepp DiverCity

e0230671_2493146.jpg

ボブ・ディランのライヴに行ってきた。
前回の2010年はまさかのライヴハウスツアーだったが、その奇跡は再び起きた。
来日の時期もほとんど同じだったため、4年前の自分を思い出したりもした。

ボブ・ディランという人は、聴く人それぞれに特別な想いを抱かせる。
ライトなリスナーでも、熱心なファンにでも。
恐らくそれは彼の歌が、声が、心の濡れた部分に入ってくるからだろう。
村上春樹が、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で的確にその歌声を表現している。
“まるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめているような”
初めて読んだ時に衝撃を受けたことを覚えている。この表現に共感する人、好きな人はとても多いはずだ。
2010年の来日ツアーには三度足を運んだが、そのうち一日は雨が降っていた。
その日ディランは「はげしい雨が降る」を歌ってくれた。
最終日に歌ってくれた「いつまでも若く」と共に、一生忘れない体験となった。
きっと今回も、そんな夜になるだろうと期待してライヴの日を迎えた。

ライヴでのボブは、オリジナルのアレンジから自由自在に変えてくる。
今回も初っ端からやられた。
定刻一分前に暗転するなり、アコギの音が聴こえてくる。
ギタリストのスチュ・キンボールが弾きながらステージを右往左往し、興奮を煽る。
小気味良い軽やかなリズム。何だこれ。聴いたことある気がする。というかよく聴いている曲だ。
“Things Have Changed”
以前はオリジナルに近いアレンジだった気がするが、今回はリズムを完全に変えてきていた。

ボブはステージ中央に設置されたマイクの前に立って歌う。
以前は殆どの曲をオルガンを弾きながら歌っていたが、今回はボブ用のオルガン自体が無い。
そして数少ない曲でプレイされていたエレキギターも無かった。
今回のボブは基本的にステージ中央に設置されたマイクの前で歌うことが多く、
ポーズを決めたりハンドアクションがあったりと新鮮だった。
また、予想外にハーモニカを多用しており、嬉しかった。
彼のハーモニカを聴けることは大きな喜びだ。
たぶん、ハーモニカで会話することもできるのだと僕は思っている。

時折ボブはオルガンの代わりに設置されたピアノを弾きながら歌う。
ステージの上に置かれたピアノはなかなか存在感があった。

今回のボブの声は驚くほど綺麗だった。
吠えるように、カエルのように歌う感じは少なくなって、
低音もファルセットに近いような伸びる高音も、本当に自然に響いていた。
あれだけ崩して歌っていても絶対に音程を外さないという話の通り、物凄く歌が上手い人だ。

今回のライヴは二部構成になっており、前半は“Tangled Up In Blue”から“Love Sick”
という最高の流れで終了した。
「ブルーにこんがらがって」を生で聴けた喜びのあとにくる魂の“Love Sick”。
照明が暗く殆ど闇の中で不気味に歌うボブ。しびれた。
非常にご機嫌なボブは“Thank you!! アリガトゥー!!”と日本語を発してステージを去っていった。
前回は最終日のみ“イーキマショウ!!”が飛び出したが、今回はツアーの早い段階から来た。
ボブはライヴでMCをしないため、ちょっと何か言うだけでも貴重だ。それも日本語なんて。

約20分後、チャイムのような合図と共に再びライヴが始まる。
ボブは帽子が脱いできた。期待を裏切らない、あの髪型だった。ふさふさだ。

第二部は2001年9月11日にリリースされたアルバム「Love & Theft」収録の
“High Water”から始まった。
近年のボブは90年代以降のアルバムからセットリストを組む傾向がある。
いずれも素晴らしい内容のアルバムだ。
常に現在を行き、過去を、未来を行く男。

シカゴブルース調の“Early Roman Kings”は
ジョージ・リセリのドラムとトニー・ガーニエの鉄壁のリズム隊に支えられ、
チャーリー・セクストンがギターを絶妙に入れていたのが印象的だった。
好きな曲である“Forgetful Heart”や“Spirit On The Water”も聴くことができた。

ライヴ終盤は2012年の最新アルバム「Tempest」から3曲続いた。
ルーツに根付いた多彩な曲調を備えた最新アルバムから、ボブはこの日6曲を披露した。
本編ラストの“Long And Wasted Years”が始まった瞬間に大歓声が上がる。
どんどん会場は熱を帯びていく。
ボブは歌いながら二ヤりとし、最後には拳を突き上げた。

アンコールは “All Along The Watchtower”から始まる。
以前はジミ・ヘンドリックスのバージョンを思わせるラウドなアレンジだったが、
今回はよりオリジナルに近いアコギのストロークから始まった。
音量も抑え気味で、終盤にボブがさらに音量を抑えてから唯我独尊にピアノを弾き始める。
収拾がつかなくなるように思えたが、リセリがドラムを激しく叩いて締め直し無事終了。
ライヴならではのバンドの集中力を味わった。

ラストは“Blowin' In The Wind”。風に吹かれて。
オリジナルからはかけ離れているものの、こちらはある程度アレンジは固まっているようだった。
最後にハーモニカを吹いてくれた時は本当に感動した。

ライヴ終了。整列。お辞儀なし。ドヤ顔。
一連の流れのはずが、大歓声に応えようとちょこっと前進するボブ。まさか。
急にかがんで、最前列のオーディエンスと握手をしているように見えた。
実際はプレゼントを受け取ったり、サインを書いたりしていたらしい。
それもかなり時間をかけて。ありえないことが起きたのだ。
素晴らしい瞬間に立ち会った。

本当に最高のライヴだった。
前回は60年代の曲も多くそれはそれで良かったが、ライヴ自体は今回の方が
遥かに充実していたように思う。
全体的により温かみのある音作りで、しっとり落ち着いていた印象だった。

72歳のボブは百戦連磨のバンドメンバーと共に、4年の間に全く別のライヴを作り上げてきた。
ネバー・エンディング・ツアーを敢行し、へたをすれば週5日以上でライヴをし続けている。
それに比べて僕はこの4年の間に何をし、何が変わっただろう。
始まる前からこのことを思っていたが、あんな素晴らしいものを見せつけられた後には
なおさら思ってしまった。

充実感に溢れて会場を出る途中、階段で隣を歩く志磨遼平さんに気付いた。
何という偶然。思わず声を掛けてしまった。凄く優しい笑顔だった。
憧れの人と、ボブ・ディランのライヴの感想を共有することができた。
開演前に二階席の最前に座るLOVE PSYCHEDELICOの二人や菅野ヘッケルさんの姿を
見つけて嬉しくなっていたが、もはや天にも昇る気持ちになった。
やはりボブ・ディランは神様なのかもしれない。

01. Things Have Changed
02. She Belongs To Me
03. Beyond Here Lies Nothin'
04. What Good Am I?
05. Waiting For You
06. Duquesne Whistle
07. Pay In Blood
08. Tangled Up In Blue
09. Love Sick
- Intermission -
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years
- encore -
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind
[PR]
by modsmiley | 2014-04-12 03:03 | 音楽

Beady Eye The Rollercoaster Tour@横浜アリーナ

e0230671_0324380.jpg

Beady Eyeの3年ぶりの単独来日公演に行ってきました。
2012年のフジロックから数えれば2年ぶりということになります。
昨年のサマーソニックの出演がゲムの怪我により中止になってしまったので、
今回は待ちに待ったライヴでした。

平日の横浜アリーナでの開催や運営側に対する不安(?)があってか
人の入りは良くなく、アリーナとスタンド共に客席を少なくした仕様でした。
おかげで横浜アリーナが狭く見えました。
2000年、ノーザン・ブライトがフロントアクトを務めたオアシスのライヴの時は満員だったんだろうなぁ。

フロントアクトのライヴやトークショーなどのイベントが組まれていたようですが、
僕が会場入りしたのはBeady Eyeが始まる直前。外人のDJがパンクばかり流していて
何か妙な空気でした(笑)

予定の時間より少し早くSEが鳴り響き、バンドの登場です。
間違いなくゲムが、アンディが、リアムがいます。
が、照明が暗く演奏が始まってもなおコピーバンドかもしれないという疑いが僅かにありました(笑)

一曲目はニューアルバム「BE」から“Flick Of The Finger”。
瞬間沸騰というよりは壮大に沸き上がるように、ライヴが始まります。
バンドもリアムも調子が良さそうです。
続いて“Face The Crowd”。60sブリティッシュビートなギターリフから始まります。
何より今回のライヴで嬉しかったことは、ギターの音が大きいことでした。
素晴らしいギタリストが二人もいるバンドなのに、ライヴになると何故かギターの音が
毎回小さく残念だったので、これは素晴らしいことです。

ゲムは髭モジャで1969年から1970年頃のポール・マッカートニーそっくりでした。
相当な大怪我を負っていたそうですが、こうして以前と変わらず演奏している姿が見られて
本当に良かったです。

以前のBeady Eyeには無かったタイプの曲である“Soul Love”や“Second Bite Of The Apple”も
非常に良く、メリハリに欠けた印象だったライヴに彩りを与えています。
サイケデリックでミディアムテンポの曲はリアムの声に凄く合っていると改めて感じました。
そしてとても聴きたかった“Iz Rite”はライヴでも心地よく響きました。

ライヴ中盤にすっと演奏された“Live Forever”。
クリスのドラムが始まった瞬間にどよめきが上がります。
間違いなく“Live Forever”ですが、当然ノエルのファルセットもコーラスもなく、
それを他のメンバーが補うこともなく。
ただ、ギターソロはアンディがコピーをしていました。
オアシスで一番思い入れがある曲だったのに、否、だっただけに、違和感は拭えませんでした。
でも聴けて良かったです。

ゲムとアンディのリッケンバッカー2本で演奏された“I’m Just Saying”は本当にかっこよく、
ソリッドなサウンドと気合いの入ったリアムのシャウトにしびれました。
めちゃくちゃかっこいいバンドです、Beady Eye。

開演前にロビーでトークショーもしていたクリエイションレーベルの創始者アラン・マッギーに捧げると言って、
クリスの謎のシンバル連打から唐突に始まった“Champagne Supernova”。
万に一つも予想していなかっただけに物凄く驚きました。
さらにこちらはノエル不在にも全く違和感が無く、完璧でした。
これはオアシスだ。
そしてバックのスクリーンには宇宙の星空が流されており、感動的な演出でした。
本当に、本当に久しぶりにこの曲をライヴでリアムと共に合唱しました。
こんなに嬉しくて楽しいことは、他ではなかなか得られません。

続いて1stアルバムの名曲“The Roller”。
今日もゲムのリッケンバッカーサウンドを堪能。
あの音が大好きです。

“Start Anew”はゲムがP-90を備えたエピフォンの赤いセミアコでアルペジオを奏でて始まりました。
カジノということになるのだろうけど、カジノかなぁ。完全にアコギの音がしていました。
「BE」、本当に良いアルバムです。アルバム本編の最後を飾るこの曲が一番好きかもしれません。
ライヴだとさらに良くて、リアムの歌声に感動しました。

エンディングへ向かうアレンジが以前と変わっていた“Bring The Light”の後、
ライヴ本編は“Wigwam”で終わりました。
アンコール待ちの間は“Dreaming Of Some Space”が流れていました。
再び登場したバンドが最後の曲として始めたのはローリング・ストーンズの“Gimme Shelter”でした。
何故この曲をやりたかったのかが気になることころです。
1969年のサイケデリックと緊張感でしょうか。
確かに、アルバムとライヴの流れからすると合っている気がしました。
ほぼ完コピで、演奏は完璧でした。(キースのようにイントロをミスったりすることはなく)
ストーンズを見たばかりなせいか途中でリサ・フィッシャーの揺れる巨体が脳裏を過ぎったりしましたが、
Beady Eyeバージョンもありだと思いました。

告知されていたタイムテーブルより20分早く、80分間のライヴは終了しました。
シド・ヴィシャスの“My Way”が流れる場内を深い満足感の中で後にしました。
セカンドアルバム「BE」が良く、ギターの音も大きく、バンドの演奏もリアムの声も良く。
アリーナ前方で指定席のため押し合いもなく(一部、自分の席を離れて前方に居座る低俗な方々もいましたが)
快適な環境でライヴを楽しめました。

ここまで書くところがありませんでしたが、今回はアンディの奏でる多彩な音色のギターが大活躍でした。
Beady Eyeになって一番得している人なのでは?と思いました。かっこ良かった。
長年カサビアンのサイドギターを担当していた新ベーシスト、ジェイ・メーラーも安定感抜群でした。
以前よりバンドサウンドがグッと引き締まった印象があったのはこの人によるところが
大きいのではないかと思いました。

ベストなパフォーマンスをしてくれたリアム・ギャラガーを始めBeady Eyeに感謝です。
今までで一番良いBeady Eyeのライヴでした。

01. Flick Of The Finger
02. Face The Crowd
03. Four Letter Word
04. Soul Love
05. Second Bite Of The Apple
06. Iz Rite
07. Shine A Light
08. Live Forever
09. The World’s Not Set in Stone
10. I’m Just Saying
11. Soon Come Tomorrow
12. Champagne Supernova
13. The Roller
14. Start Anew
15. Bring The Light
16. Wigwam
- encore -
17. Gimme Shelter
[PR]
by modsmiley | 2014-04-07 00:41 | 音楽

THE ROLLING STONES 14 ON FIRE JAPAN TOUR@東京ドーム

e0230671_1504138.jpg

ローリング・ストーンズの来日公演に行ってきた。
前回の来日は8年前、2006年。僕は19歳だった。
当時は40周年のベスト盤「Forty Licks」とオリジナルアルバム数枚を聴いた程度ではあったが、
とにかく行かなくてはという思いで一般発売のチケットをぴあで並んで買った。
それでも希望していた初日は取れず、二日目の、しかもB席を取るのがやっとだった。
東京ドームの二階席から見るストーンズは豆粒だったが、
生でストーンズのライヴを体験したという事実は相当に大きいものだった。
それから全アルバムを聴き、有名な公演が収録されたブートレグを聴き、
ギターも憧れのキース・リチャーズが使っているものと同じものを使い始めた。
ストーンズの映像を見るのが好きで、次にライヴを見ることを様々妄想し心待ちにしていた。

そしてついに来日公演決定。東京ドーム三日間。
当然のように三日分のチケットを押さえた。次に来たら全ての公演に行きたいと思っていたので、
今回の来日公演が東京ドームのみだったのは幸か不幸か。(僕にとっては、間違いなく幸だ)
残念ながら夢のGC席は取ることができなかったが、席は8年前を思えばずっと良い。

初日、いや全ての日程でそうだったが、東京ドームへ向かう僕の心境は8年前と全く変わらないものだった。
はやる気持ちを抑えられず、「これからストーンズを見るんだ」という思いが満ち満ちていた。

来日公演のスタートは“Get Off Of My Cloud”。キースのギター一発で始まる妄想は崩れ去った。
しかしチャーリーのドラムから始まるのも新鮮だった。
2012年の50周年記念ライヴもこの曲で始まることが多かったため、それを追体験できる形となった。
初日は、キースの元気が無かった。いつものように動き回るわけではなく、
下を向いて弾いていることが多かった。
“It’s Only Rock ’N’ Roll”、“Gimme Shelter”“Jumpin’ Jack Flash”は
イントロが決まらずやり直していた。
しかしギターの音は爆音だった。
こんなにも大きな音でキースのギターが聴けるなんて思わなかったから、感動した。

序盤から大好きな曲「ダイスをころがせ」“Tumbling Dice”をやってくれた。
You got to roll me!!
手拍子と共にリフレインが鳴り続けるところが大好きだ。

まさかの“Wild Horses”と“Emotional Rescue”が初日から登場した。
特に後者は2013年のハイドパークの音源がとても良かっただけに、
イントロが鳴った瞬間歓声を上げてしまった。

最新ベストアルバム「GRRR!」に収録された“Doom And Gloom”は聴くのを楽しみにしていたが、
ミックのギターと歌が噛み合ってない感じがした。
しびれを切らしたチャーリーが無理矢理終わらせたようなエンディングだった。
50年もギターを弾いている二人がいるのだから、わざわざミックは弾かなくても良いのに、と思った。

70年代の黄金期を流麗なスライドで支えたミック・テイラーも今回のツアーには付いてきてくれた。
正直絶対に見ることができないと思っていただけに、これは本当に奇跡だ。
その登場はキースの歌う“Slipping Away”からだった。
当時からは考えられないほど太ってしまったが、やはり変わらずレスポールを弾いていた。
ミック・テイラーはその後“Midnight Rambler”で再び登場し、
ミック・ジャガーの吹くブルースハープとの掛け合いを見せてくれた。
テイラー、ロニー、キースの三人が横並びで揃ってレスポールを弾く光景が壮観だった。

キースは“Miss You”で花道に来たと思ったら、ギターを弾くことなく掲げたままで戻っていった。
この日、一番盛り上がったのは何故かリサ・フィッシャーが“Gimme Shelter”で絶唱した時だった。

そんな感じで、初日は突っ込みどころ満載。
しかしながら本当に愛おしいバンドだと感じた。
それでも最高なのがストーンズのライヴだ。

二日目は復活のキースによる“Start Me Up”から始まった。
ロニーが元気よく飛び跳ねながらギターソロを撃つ。
この日はアリーナで見ることができた。とても遠かったが真正面で
キースとチャーリーを終始肉眼で見ていることができる席だった。
ミックが花道に来ると顔がはっきりと見えた。本物だった。ずっと若くてかっこ良かった。
風貌や動き、全身から発せられるオーラが70年代の感じそのままだった。

キースは初日とはまるで別人。これだ!と思った。
彼のリズムギターが冴えるだけで圧倒的にグルーヴが違う。

この日のまさかは“Angie”だった。
人気曲ながら、最近のツアーではあまり演奏している印象は無かったのでびっくり。
キースの弾くアコギはハミングバードではなかったが、とても感動的だった。

連日、ファンの投票によるリクエスト曲が一曲演奏されており、
この日は“Silver Train”だった。テイラーとライヴで演奏するのは本当に数えるほどしか記録が無いそうで、
とても貴重な瞬間に立ち会うことができた。
珍しくストラトを使ってのスライドプレイだった。

“Honky Tonk Women”はカウベルではなく、キースの開放弦から始まった。
おかげでちょっぴりイントロが引っ張られて嬉しかった。あれ、テンション上がるんだよなぁ。
チャック・リーヴェルのホンキー・トンク・ピアノ・ソロもにこやかに。

キースヴォーカルの曲は、この日のみ“Happy”が演奏された。
バタースコッチの5弦テレキャス“ミカウバー”に4カポが付けられたのを見た瞬間にそれとわかり、
幸せな気分になった。
ロニーのペダルスティールも冴えわたっていた。尺がとても長く感じた。

二日目はとにかくキースの復活、キースの笑顔が嬉しく、
肉眼でストーンズの姿を見ることができたのが良かった。

そして最終日。
夢にまで見た“Jumpin’ Jack Flash”のスタートだった。
8年前は絶対この曲で始まると思っていたら違い、今回もそれが叶わずにいたが、最終日にしてついに。
この日は演奏が始まる前からミックもステージに登場し、キースと共にステージ前方に出てきて
始まるという珍しい展開だった。

“It’s Only Rock ’N’ Roll”では、キースはいつもの黒いES-355ではなく白いES-345を使っていた。
「SHINE A LIGHT」で見て物凄くかっこいいと思っていたギターなので嬉しかった。

そして何より“Ruby Tuesday”。
二日目の“Angie”と同じく、演奏が始まった瞬間に東京ドームの空気が変わるのを感じた。
初来日の演奏がライヴ盤「Flashpoint」に収録されていて有名なだけに、
今回も必ずやってくれると思っていた。
キースはアコギを弾きながら自分のマイクが用意されていないことに気付き、
舞台袖に訴えあわててスタッフがマイクを用意するというハプニングもあった。
一番はほぼ間に合っていなかったが、曲の途中からはしっかりキースのハモりを堪能できた。

“Doom And Groom”は日に日に良くなっていて、最終日はきっちり決まっていたように思う。
でもミックはやっぱり弾かない方が良いと思った。

リクエスト曲は、“Respectable”。
正直この曲が選ばれたことに対しては何故?と思ったが、
ここでアナウンスされていた「スペシャルゲスト」の登場。
HOTEIさんだった。HOTEIさんはテレキャスを弾きまくり、ミックと一本のマイクを分けてコーラスもしていた。
ストーンズも彼の勢いに乗せられて気合いの入ったパフォーマンスを見せてくれた。
凄い。日本人が、ローリング・ストーンズの中に混じって演奏するなんて。
キースとロニーと一緒にギターを弾いて、後ろにはチャーリーがいるんだ。

毎晩ミック・テイラーと共に演奏される“Midnight Rambler”。
リズムに徹したキースがグイグイ引っ張り、テイラーがレスポールを弾きまくる。
照明の感じや、ミックの煽りを見ていたら72年の映像と重なった。
今、俺は「レディジェン」と同じものを見ているんだ。

黒く塗れ!“Paint It,Black”。
“Ruby Tuesday”と同じ日に演奏されると、とたんに清志郎さんを思い出す。
ミックはスタンドマイクを持ち上げて歌っていた。60年代と同じ!

悪魔を憐れむ歌、“Sympathy For The Devil”はステージが燃えているような演出で始まる。
アリーナで見た夜は実際に焦げた匂いを感じた。
あのファルセットのコーラスを観客が始め、ルシファーと化したミックが
羽のついたマントをなびかせながら歌い出す。
しかしここでの主役もやはりキースだ。P-90を搭載したレスポールTVモデルで突き刺さるような音色を出す。
ギターソロは言うなれば休符だらけ。期待する分だけスカされ、完全に彼のペースである。
…ほとんど弾かないギターソロなんてあるのか!

ミックの掛け声と共に“Brown Sugar”が始まるといよいよライヴも終盤だとわかる。
これまで書かなかったが、やはりミックのパフォーマンスは超人的だった。
ミック・ジャガーだから当たり前だと思って見ているが、冷静に考えれば70歳の人である。
毎晩欠かさないステージの端から端までダッシュ。衰えないダンスのキレ、歌唱。
東京ドームに集まる5万3000人はもちろん、世界のどこへ行っても彼の前で集まる人は一つになるのだ。
YEAH,YEAH,YEAH,HOOO!!!
キースがリズムを引っ張り、演奏がなかなか終わらない。ロニーに目配せして、もっとソロを弾けと煽る。
それに笑いながら応えるロニー。
最高のバンドだ。

アンコールは無情の世界、“You Can’t Always Get What You Want”から始まる。
50周年ツアーからはご当地の合唱団を招いているが、この日本公演では
洗足学園音楽大学の「洗足フレッシュマン・シンガーズ」が参加した。
オリジナル音源を再現した美しく感動的なコーラスが終わると、
ハンティング帽を被ったミックがハミングバードを弾きながら歌い始める。
途中で「イッショニウタッテ!」と促される。来日の度に使う日本語はだいたい一緒のようだが、
ミックの日本語は上手い。定番の「カワイイネ、アトデデンワスル」は毎回笑ってしまう。
観客を巻き込んでの大コーラスはテンポを上げていく。
これ、本当にテンションが上がって楽しい。祝祭感。まさにお祭り。
最終日のみ、演奏が一度終わってからチャーリーがリズムを刻み続けてまた始まった。
時折見せる、ジャムバンド感がたまらない。

ラストは“(I Can’t Get No) Satisfaction”。
「無情の世界」から繋がるラスト二曲の流れは、こちらの足りない気持ちをまさに代弁しているかのよう。
まだまだ聴きたい曲はたくさんある。
キースはリフを弾いてソロを弾いて、ミックは最大限に煽りまくる。
いつまでも続いてほしいと願ったが、いつのまにか来日公演は終わっていた。

最終日は座席の位置としても音響が良く、ロニーの音もよく聴こえた。
キースとチャーリーの呼吸を感じることができたのは一生の宝物だろう。
前回の来日よりサポートメンバーを減らしただけあって、バンドの演奏がよりダイレクトに伝わってきた。
JJFから始まるセットリストといい、ずっとイメージしていたストーンズをそのまま感じることができた。
本当に最高だった。

ふと気付けばキースのことばかり書いていた。
自伝を読んだせいもあって、前よりもさらに好きになってしまったらしい。
あの人、HOTEIさんが演奏し終わったあとに笑顔で自ら会釈して握手していた。
掃ける時も、ドラム台から降りるチャーリーに手を貸してあげていた。
なんて最高な奴なんだ、キース。

夢のような三日間だった。
ありがとう、これからも付き合うぜ。
世界最高のロックンロールバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。

First Night
01.Get Off Of My Cloud
02.It's Only Rock 'N' Roll
03.Tumbling Dice
04.Wild Horses
05.Emotional Rescue
06.Doom And Gloom
07.Bitch (Fan Vote)
08.Honky Tonk Women
09.Slipping Away (with Mick Taylor)
10.Before They Make Me Run
11.Midnight Rambler (with Mick Taylor)
12.Miss You
13.Paint It, Black
14.Gimme Shelter
15.Start Me Up
16.Brown Sugar
17.Jumpin' Jack Flash
18.Sympathy For The Devil
- encore -
19.You Can't Always Get What You Want (with the Senzoku Freshman Singers)
20.(I Can’t Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

Second Night
01.Start Me Up
02.You Got Me Rocking
03.It’s Only Rock ‘N’ Roll (But I Like It)
04.Tumbling Dice
05.Angie
06.Doom And Gloom
07.Silver Train (Fan Vote - with Mick Taylor)
08.Honky Tonk Women
09.Slipping Away (with Mick Taylor)
10.Happy
11.Midnight Rambler (with Mick Taylor)
12.Miss You
13.Paint It, Black
14.Gimme Shelter
15.Jumpin’ Jack Flash
16.Sympathy For The Devil
17.Brown Sugar
- encore -
18.You Can’t Always Get What You Want (with the Senzoku Freshman Singers)
19.(I Can’t Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

Last Night
01.Jumpin’ Jack Flash
02.You Got Me Rocking
03.It’s Only Rock ‘N’ Roll (But I Like It)
04.Tumbling Dice
05.Ruby Tuesday
06.Doom And Gloom
07.Respectable (Fan Vote, with special guest HOTEI)
08.Honky Tonk Women
09.Slipping Away (with Mick Taylor)
10.Before They Make Run
11.Midnight Rambler (with Mick Taylor)
12.Miss You
13.Paint It, Black
14.Gimme Shelter
15.Start Me Up
16.Sympathy For The Devil
17.Brown Sugar
- encore -
18.You Can’t Always Get What You Want (with the Senzoku Freshman Singers)
19.(I Can’t Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)
[PR]
by modsmiley | 2014-03-13 02:07 | 音楽

ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2014@日本武道館

e0230671_0252547.jpg

エリック・クラプトンの来日公演に行ってきました。
2009年の単独ツアーで初めて見て、2011年のスティーヴ・ウィンウッドとのツアーに続き
今回で観るのは三回目になります。
一度見てしまうと、また会いたくなる、そんな人だと思います。

定刻を15分近く過ぎるとエリックが登場。
黒いストラトキャスター、ブラッキーを抱えると“Tell The Truth”のリフを弾き始めます。
いきなりドミノス!
ギターソロになると魂を打ち抜かんばかりの音を響かせます。
エリック、弾きまくり。今回のバンドはギターが一本だけなので、聴こえるのはエリックのギターだけです。
ツアーのポスターになった70年代の写真そのままの身体の角度。
本当にしびれました。

序盤から“Key To The Highway”や“Hoochie Coochie Man”といった
定番ブルースも飛び出します。
ネイザン・イースト、スティーブ・ガットの世界最高のリズム隊に支えられた演奏がたまりません。
思わず合いの手の歓声を上げる人が続出。
60年代の若き日からブルースを追い求め続け、彼の影響で一体どれほどの人が
ブルースの世界に触れたことでしょうか。
そんな人が今も目の前でブルースを演奏して聴かせてくれています。

コードストロークからあの有名なイントロに流れ込んだ“Wonderful Tonight”。
先ほどのブルースから一転、うっとりさせてきます。
その次は“After Midnight”。ソロ・ファーストに入ったダンスチューン。
誰もが楽しめる、ポップな側面を押し出してきます。

ライヴ中盤は椅子に座ってのアコースティックコーナーです。
いかにもブルースな小さめの青いマーティンを使っていました。
アコースティックコーナーでは定番の“Driftin’”から始まります。
最近ようやく「EC was Here」という74,75年のライヴアルバムを聴いたため、
この曲はとても楽しみでした。
“Nobody Knows You When You’re Down & Out”では会場が手拍子で一体となり、
とても温かい雰囲気になりました。力強く、優しいエリック。
そして“Layla”の「Unplugged」バージョン!
誰もが知っているアコースティックギターの渋いイントロが鳴った時に歓声が上がりました。
今日はギターが一本だから、“Layla”はどうやってやるんだろうと思っていた矢先。
まさか「Unplugged」を生で聴ける日が来るとは。
エリックの歌い回しも、女性コーラスも、あのままでした。感動。
続いて、これまたまさかの“Tears In Heaven”。
これもやらない印象があったのでびっくりでした。
ボサノヴァやレゲエな南国系のアレンジを加えた感じで、より天国的な響きがありました。
はい。この大サービスのアコースティックコーナー、「Unplugged 」デラックス・エディションの
プロモーションでしょうか?(笑)
とにかく、物凄く良かったです。

エリックが椅子から立ち上がり、再びストラトに持ち替えると
キーボードのポール・キャラックが“How Long?”を歌います。
エリックより声が出ているし、やたらと上手いのが気になります。
結局彼はこのライヴで3曲も歌いました。
僕は全く知らなかったのですが、スクィーズや様々なバンドに参加した経歴のある
シンガーソングライターだそうです。

この日一番強く歪んだギターが響き、始まったのは“Crossroads”。
エリックが最も敬愛するロバート・ジョンソンの曲。
有名なリフをクリーム時代の彼が編み出し、ロックファンにも愛される曲になりました。
魂のギター、歌でした。この曲を演奏し続けるのはエリックにとって本当に大きな意味があるのでしょう。
曲が終わると、間髪入れずに“Little Queen Of Spades”を弾き始めます。
ロバート・ジョンソンを立て続けに。
美しく、本当に完璧で、これほど力強い音色を他に聴いたことはありません。
二人のキーボードがソロを回して熱を増していき、最後にエリックが最高に熱いギターソロを弾く。
このジャズのようなソロ回しはライヴの随所で見られました。

“Cocaine”が始まると、これでラストとわかります。
ただただ圧倒されていて、とても短く感じたライヴでした。いつまでも聴いていたい。
エリックの気合い、終始弾きまくりのギター。大サービスのセットリスト。
お約束の“Cocaine!!!”をみんなで叫んで終わります。

何をやるんだろうと期待したアンコールは、ポール・キャラックの歌う
“High Time We Went”の一曲で終わりました。
エリックがギターを早々と置いてステージ中央にみんなが集まるよう呼びかけますが、
バンドメンバーが明らかに躊躇していたのが面白かったです。
バッキングに回ってギターを黙々と弾く時間も、エリックには必要なのだと思いました。
当然ながら、リズムギターもめちゃくちゃかっこよく弾く人です。

ライヴが終わったあと、ツアーパンフレットを読みましたが
なかなかさびしいことが書いてありました。同時に、どれだけ彼が音楽を愛していて
どれだけファンのことを大事に思っているかを感じました。
また日本に戻ってきて、とんかつを食べて、ライヴをしてください。
初の来日公演から40年、日本での200本目のライヴ、本当に最高でした。

01.Tell The Truth
02.Key To The Highway
03.Pretending
04.Hoochie Coochie Man
05.Honest Man (Paul Carrack / Vocals)
06.Wonderful Tonight
07.After Midnight
08.Driftin’
09.Nobody Knows You When You’re Down & Out
10.Alabama Woman
11.Layla
12.Tears In Heaven
13.How Long? (Paul Carrack / Vocals)
14.Before You Accused Me
15.Crossroads
16.Little Queen Of Spades
17.Cocaine
- encore -
18.High Time We Went (Paul Carrack / Vocals)

Eric Clapton(Gt.Vo) / Paul Carrack(Key.Vo)
Chris Stainton(Key) / Nathan East(Ba) / Steve Gadd(Dr)
Michelle John(Chor) / Shar White(Chor)
[PR]
by modsmiley | 2014-02-22 00:39 | 音楽

星野 源 ワンマンライブ "STRANGER IN BUDOKAN"

e0230671_054023.jpg

星野源さんの武道館公演に行ってきました。
2012年の年末にくも膜下出血で活動休止し、2013年7月に予定されながらも再度の活動休止により
延期された復活のライヴでした。
源さんにとって本当に久しぶりのライヴで、ファンも待ちに待った日です。
申し込んだチケット抽選は全敗、もちろん一般販売も瞬殺という事態でしたが、
運よく直前にチケットを譲ってもらい行くことができました。

定刻過ぎに暗転すると、源さんがセクシーナース二人に連れられ武道館のステージに登場します。
嬉しそうにピースをしています。
去っていくナースのスカートの中を覗こうとして、早速笑いを取る源さん。

ギターを抱えるとアルバム「STRANGER」の一曲目の“化物”が元気よく始まります。
マリンバの響きが楽しく、最高のスタートです。
何より源さんが元気に歌っている姿だけで胸がいっぱいになりました。

ペダルスティールを中心にマルチに弦楽器を操る高田漣さん、ベースの伊賀航さん、
サケロックのドラマー伊藤大地さん、グッドラックヘイワの野村卓史さんのお馴染のバンドメンバーに加え、
高野寛さんがギターで加わっています。

シングルのカップリング曲“ダンサー”で小気味よく繋ぎ、映画「聖☆おにいさん」の主題歌“ギャグ”。
正直あまり良さがわかっていなかった曲ですが、勢いとエレキギターの効きが新鮮でライヴ映えする曲でした。
かっこいい!
そして“パロディ”では「こんなメロディ」を大合唱。とてもピースフルです。

“くせのうた”
源さんのファーストソロアルバムが出る時に、細野晴臣さんのイベントで弾き語りを聴いて
凄く感動したことを覚えています。
サケロックや俳優の活動をそれほど知らなかった僕にとっては、この曲が源さんとの出会いでした。
あの時は一緒に写真も撮れるような小さな会場だったけれど、今日は武道館でフルのバンド演奏です。
源さんはES-335を抱えて、ほとんど弾かずに歌っていました。
小さな会場でも、大きな会場でも、変わらない温かさがあります。
さびしいと叫ぶには僕はあまりに下らない。

源さん、エレキギターはサンバーストと黒の二本のES-335で、アコギはJ-45辺り?を使っていて、
もっぱらGibson使いになっていました。
いつものフルアコ、出て来なかったな。(あれもGibsonですね)

途中、「一流ミュージシャンからお祝いメッセージが届いております」とのことで、
一流ミュージシャンに扮した芸人の方々のパフォーマンスがスクリーンに映される一幕もありました。
バナナマンや椿鬼奴さん、森山中の黒沢さんや友近さんなど、層々たる顔ぶれ。
貴重な映像でした(笑)

ライヴ中盤はアコースティックコーナー。
見る側も座って、や“電波塔”やナンバーガールの“透明少女”のカバーをゆったりと聴きました。
源さんの歌は、座って心を落ち着かせて聴くのがとても合っています。
時に目を閉じたり、あるいは眠気までも感じながら。
“透明少女”をやる前には、入院中に起こったナースとの触れ合いについて面白おかしく語っていました。
普通に考えたら恥ずかしいことも、入院中には当たり前のように起こるんですよね。

バンド編成に戻ってきらびやかなミラーボールが回る中、“レコードノイズ”。
入りを間違えてやり直して笑いを取っていました。大好きな曲です。
そして観客を「スタンドアッププリーズ!」と立たせ煽ってから“ワークソング”。
終盤に向け加速していきます。

“フィルム”はイントロが鳴った瞬間に歓声が上がります。
僕もライヴで聴きたいとずっと思っていた曲でした。
「笑顔のようで 色々あるな この世は」
「どんなことも 胸が裂けるほど 苦しい」
「声をあげて 飛び上がるほどに 嬉しい」
凄く共感してしまいます。そんな詞を源さんが力いっぱいに歌ってくれています。

“生まれ変わり”ではキセルの辻村豪文さん他三人の豪華なコーラス隊が加わります。
あの転調するところでコーラスが重なっていく様は今夜のハイライトでした。
“知らない”“夢の外へ”はストリングス隊にホーン隊にフル稼働で盛り上がりました。
武道館にふさわしいスケールです。
“夢の外へ”はもはや源さんの代表曲で、今この場所で演奏し歌うことのできる喜びに溢れていました。
スペースがあれば踊りたかったです。

アンコールがあることをバラしつつ、本編は“ある車掌”で静かにしっとりと終わります。
アルバム「STRANGER」、本当に良い曲が多いなぁ。
再びセクシーナースが登場し、源さんの手を引いて戻っていきました。

アンコールはナレーションから始まります。
療養中にWiiカラオケを購入し、自宅で歌いまくっていた源さん。そして運命の曲に出会ったそうです。
それを武道館のアンコールで歌いたい!と始まったのは…
“君は薔薇より美しい”
イントロに乗って白パンツ黒ジャケットにサングラスをかけてロン毛になった源さんが登場です。
もはや誰だかわかりません(笑)
そして熱唱!キレの良いダンス!
「変わったー!」の前に必ず一回転していました。
曲の途中で勢いのままメンバー紹介。大地さんと野村さんの時に「一緒にここに立てて嬉しいぜ」
と言っていたのが印象的でした。
「ニセ明です!」と叫んだ壮大なカラオケ(?)は終始笑わせっぱなしで、
「次でラストの曲なんで!」と言いながら再びナースに連れられ戻っていきました。

源さんが去るとすぐにスクリーンに映画「地獄でなぜ悪い」の映像が流れます。
僕も観ましたが、本当に面白い映画でした。
映画のタイトルが大写しになると“地獄でなぜ悪い”のホーンを強調したイントロが鳴り響きます。
そしてボーダーの緑ポロシャツにチノパン、刀を持った映画の衣装そのままの源さんが走って登場!
これ以上ない最高の展開。客電もついて、源さんもハンドマイクと刀でお祭り騒ぎです。
この曲、本当に最高です。大盛り上がりのラストでした。

二時間半、盛りだくさんの内容でした。
こんなに笑って楽しくて、温かくて感動して、
それでいて日常の延長を感じる武道館ライヴは稀ではないでしょうか。
とにかく全開、全快でした。星野源さん、完全復活!!

01. 化物
02. ダンサー
03. ギャグ
04. パロディ
05. くだらないの中に
06. 湯気
07. ステップ
08. 季節
09. くせのうた
10. スカート
11. キッチン
12. 電波塔
13. 透明少女
14. レコードノイズ
15. ワークソング
16. フィルム
17. 生まれ変わり
18. 知らない
19. 夢の外へ
20. .ある車掌
- encore -
21. 君は薔薇より美しい
22. 地獄でなぜ悪い
[PR]
by modsmiley | 2014-02-17 00:15 | 音楽

blur LIVE AT BUDOKAN

e0230671_115966.jpg

blurの武道館公演に行ってきました。
2009年に再結成して以来待たれていた、11年ぶりの来日公演でした。
武道館公演はライヴアルバム「Live at The Budokan」から数えると19年ぶりとなります。
始まる前から特別なライヴになること間違いなしでしたが、
blurはその期待を軽々と超えるライヴを見せてくれました。

定刻5分過ぎに暗転。大歓声の中メンバーの登場です。本物です。
ギタリストのグレアム・コクソンはモッズパーカを着て登場し、それを脱いでテレキャスを抱えます。
“Girls & Boys”のイントロが鳴り始め場内は沸騰。アレックス・ジェームスのベースラインが踊らせます。
これを一曲目に持ってくるなんて最高です。
本国ハイドパークでのライヴの如く大合唱。とても楽しい!!

続いて“There's No Other Way”“Beetlebum”と代表曲で前半を飛ばしていきます。
素晴らしいバンドサウンドです。ホーン隊もコーラス隊も付いていますが、
blurの四人の演奏がしっかりと軸になっていて高揚させます。
“Beetlebum”のアウトロ部分でグレアムが爆音ノイズを鳴らしてギターを振り回す姿。
モッズパーカでの登場シーンといい、ヒーローそのものでした。

“Young And Lovely”で素敵な気分になったあとは、“Out Of Time”からダークタイムが始まります。
底抜けに明るいポップな曲だけではなく、前衛的でダークな側面もあるのがblurの特徴です。
デーモン・アルバーンのヴォーカルの多様性と表現力を堪能。
ポップな曲と挟んで違和感なく演奏するバンドも凄いです。

グレアムが小声でぼそっと挨拶した後に始まったのは“Coffee & TV”。
グレアムのジャズマスターとデーモンの弾く小さめのアコギがリズムを心地よく刻みます。
やっぱりギターソロでは爆発させるグレアム。対照的に味のあるヴォーカルも良いです。
デーモンはマイクスタンドをコーラス隊の横に自分で移動させ、彼らと一緒に並んでコーラスをしていました。
ライヴをする楽しさに溢れていることが伝わってきます。

この日一番の大合唱はもちろん“Tender”。
グレアムがあのメロディを奏で始めた瞬間から大歓声と共に合唱が始まります。
とても感動的な瞬間でした。
ライヴ映像で何度も見た、あの光景。
壮大で牧歌的でもあり、どこまでも盛り上がっていく高揚感。
これはゴスペルそのものではないでしょうか。
曲が一旦終わったあと、デーモンがギターをつま弾きながら再びコーラスを促し、
オーディエンスのみの合唱を導いていました。

デーモンは黄色い声援が飛ぶようなアイドル性に加え、
ロックヴォーカリストとしての幅広い歌唱力、派手なアクションにMCの時の雰囲気まで完璧でした。
“Country House”が始まると同時にステージの下に降り、
最前列との間の通路を行き来しながらのパフォーマンス。
途中でステージに戻り、上った勢いで仰向けになったまま歌っていました。
ライヴの前半ではバスドラの上に立ったりと、動きも若くてかっこいいです。

まさかのPhil Daniels登場で物凄い盛り上がりとなった“Parklife”。
デーモンの紹介で出てくるなり“Oi!!!”“Oi!!!”と叫びまくり、
ステージを駆け回りながらあのナレーションをまくしたてます。
この中年を迎えたネオモッズの登場に僕は思わず“f**k off!!”と叫びました。
ついに俺はジミーに会えたんだ!

ライヴ終盤は落ち着いた曲が続きます。
美しいメロディの裏で鳴る不穏なギターサウンド。
本編ラストは“This Is A Low”でした。
ギターノイズが鳴り続けます。

アンコールは、日本を題材にした“Yuko & Hiro”から。
これも良い曲ですが、やはり途中で流れる日本語は不気味に思えました。
そして2012年のロンドンオリンピック閉会記念ライヴのために作られた“Under The Westway”です。
再結成後の曲をピアノの前で歌うデーモンから、今blurでライヴをできている喜びが伝わってくるようでした。
Hallelujah!!

“For Tomorrow”から“The Universal”という、
これでもかというほど感動的な流れでラストへ向かいます。
このライヴに来ることができて本当に良かったと思いました。
日本に来てくれてありがとう。

そして、デイヴ・ロウントゥリーがエイトビートを始めます。
“Woo-hoo!!”と早くもオーディエンスが叫び出します。
グレアムのカッティングが始まった途端に大歓声。ノイズと共に狂い咲き。
この“Song 2”で、英国を代表するバンドのリユニオンライヴ、
奇跡の武道館公演は終演を迎えました。
とても楽しかったです。本当に、本当に完璧でした。

01.Girls & Boys
02.There's No Other Way
03.Beetlebum
04.Young And Lovely
05.Out Of Time
06.Trimm Trabb
07.Caramel
08.Coffee & TV
09.No Distance Left To Run
10.Tender
11.To The End
12.Country House
13.Parklife (with Phil Daniels)
14.End Of A Century
15.Death Of A Party
16.This Is A Low
- encore -
17.Yuko & Hiro
18.Under The Westway
19.For Tomorrow
20.The Universal
21.Song 2
[PR]
by modsmiley | 2014-01-17 01:17 | 音楽

Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2013@日本武道館

e0230671_1391162.png

毎年恒例のイベントです。
今年は命日の12月8日は武道の催しが入っているとの関係で、前日7日の開催でした。
つい先日ポールが日本を熱狂させましたが、今度はジョンです。

開演前はビートルズの新譜「Live At the BBC Volume 2」の映像が流れており、
いつもの厳か(?)な雰囲気とは違うものを感じました。
18時という早めの定刻を少し押し、暗転。
ジョンの生涯を振り返る7分間の映像が始まります。これ、10回以上は観ています。

映像が終わる頃にはトリビュートバンド「Dr. Winston O'Boogie」がスタンバイし、
LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんがギターを抱えて登場です。
“All You Need Is Love”のイントロ部分、つまりフランス国歌をギターでゆっくり鳴らします。
歓声が上がり、良い始まりでした。
そして登場したのはTHE BAWDIESのROY。予想的中です。
痛い感じに煽りに煽って、歌うはやっぱりロックンロール。
“Slow Down”です。こういう歌しか歌えないんだろうなぁ。
そしてジョンも愛したソウル・ミュージックというような紹介をして、
サム・クックの名曲“Bring It On Home To Me”を歌いました。
耳をつんざくようなシャウトをして、彼の出番は終わりました。
定番化しつつあるこのオープニングですが、これが喜ばれているかどうか
運営側は再検討して頂きたいところです。

続いて勢い良く現れたのはMONKEY MAJIC。
“I Feel Fine”と“I Want To Hold Your Hand”をツインヴォーカルで歌ってくれました。
もはや外タレのパフォーマンス。完璧でした。
踊れるビートルズナンバーで凄く楽しい雰囲気です。

ピンクのTシャツを来た小柄な女性が登場。miwaさんです。
ギブソンのアコギがとても大きく見えます。J-50かなぁ。
とても緊張した様子で始めたのは“Across The Universe”。
綺麗な歌声でしたが、若干練習不足なのか聴き込み不足なのか、歌詞と発音が怪しい感じでした。
そして、とても大切な曲と紹介し、“Imagine”を歌いました。
こちらは自信を持って完璧に歌いあげていました。声量も素晴らしかったです。
若くて可愛い人は、イベントに華をもたらしますね。

メイプルグローのリッケンバッカー1997が用意され、登場したのはflumpoolの山村隆太。
「バンドではなく一人でパフォーマンスすることは緊張する」と言うも、反応は微妙。
しかしながら局地的に黄色い声援が飛びます。
ROYしかり、売れ線の微妙な人に限ってそうなのですが、長々としたMCをします。
そして“In My Life”と“Ticket To Ride”を、目を細めた決め顔で歌いました。

山村が終わるとセットチェンジが始まります。別のバンドセットが運びこまれます。
その間にジョン・カビラさんが登場しDream Powerの趣旨と功績、
そしてこれまでに建てられた学校に通う子ども達から手紙を朗読してくれました。
世界では通う学校が無い子ども達や、学校があったとしても劣悪な環境で学ぶしかない子ども達がいます。
正直、普段の生活で意識することは少ないことを反省しました。

ステージの中心に完成したバンドセットに現れたのはOKAMOTOS。
すぐさま“Yer Blues”を始めます。オカモトコウキのSGが唸りを上げていました。
曲が終わると同時にハマ・オカモトが特徴的なベースラインを弾き始め、“Hey Bulldog”に流れ込みます。
ヴォーカルのオカモトショウは犬の部分も再現していました。
何だかんだ、本当に毎年一回は見ているOKAMOTOSですが、今回も素晴らしい演奏とパフォーマンスでした。
どんなイベントでも空気に合わせることができるバンドだと思います。
演奏力の高さと、音楽への愛がそれを可能にしているのだと感じました。
無駄なMCもなく、演奏が終わると颯爽と去っていきました。かっこいいバンド。

バンドセットが掃け、ステージに椅子が一つ用意されると、細美武士さんが現れました。
腕に刺青の入った近所の魚屋のお兄さん的な風貌で、座ってアコギを抱えています。
中学生の時に近所の幼稚園の庭で初めてギターを弾いて歌ったという“Please Please Me”を弾き語りで。
自然とCome on!のレスポンスが起こる会場。細美さんはそれに喜んでいました。
上機嫌の細美さんは集まった人全員に配られているオノコードを取りだし
ヨーコさんにフライングして点灯させ、“No Reply”を歌いました。
哀愁のある声質がとても合っています。
途中で自分を照らす照明さえも切るように言って、歌っている細美さんがろくに見えない中
オノコードの灯りが揺れるという、不思議な空間になっていました。
アコギ一本で聴かせることができる人は本当に凄いです。感動しました。

細美さんが去ると、箭内道彦さんとTOSHI-LOWさんが現れます。
先ほどのオノコードのフライングの話や箭内さんが紅白に出た話、
ヨーコさんの胸の話で会場を爆笑させつつ、
TOSHI-LOWさんが今の日本の状況についてシリアスに語ります。
ジョンや清志郎さんが生きていたら、どんな歌を歌っていただろう。
そして二人でアコギで始めたのは“Mind Games”。
紅白ギタリストの箭内さんが単音フレーズを弾いています。
バックには箭内さんが作った映像が流れ、TOSHI-LOWさんが日本語詞を交えながら熱唱します。
映像は原発作業員の方の写真とコメントが次々に映し出され、それは衝撃の内容でした。
僕たちが知っている話と、現実は大きく異なるということです。

二人のメッセージ性の高いパフォーマンスのあと、現れたのは絢香さん。
ギタリストの古川昌義さんをバックに、“Revolution”を歌ってくれました。
とてもソウルフルな歌声、歌唱。ROYとは大違いです。
去年と二年連続出演の絢香さんですが、今年は座っていたものの、表情や体調に余裕を感じさせました。
そして“Jealous Guy”。ジョンの原曲の素晴らしさが伝わります。
アコギのアレンジも素晴らしく、落ち着いた音楽を堪能した時間でした。

ライヴも半分ほどが終わり、ここでCoccoさんによる詩の朗読が入ります。
「ヨーコの詩を読みます」と相変わらず呼び捨て、面白い雰囲気です。
「あなたの故郷」という作品を読んでくれました。
そういえば、今年は俳優の方の朗読はありませんでした。

トリビュートバンドが久しぶりに戻ってきて、南国系が入ったようなサイケデリック・サウンドを奏でる中、
これまたサイケで派手な衣装をまとった女性が登場します。
元ちとせさんです。
“Tomorrow Never Knows”と“She Said She Said”をメドレーで歌いあげます。
リボルバーな二曲を、独特なアレンジと歌声でやってくれました。
MCも無く、この日のライヴの中では異彩を放っていました。

元ちとせさんが掃けるとバンドが“Come Together”を演奏し始め、グレッチを抱えたベンジーの登場です。
怖い。
浅井健一さんの定番曲となりつつある“Come Together”。出るごとに完成度が上がっています。
曲が終わるとピックを遠くまで投げます。あの技、凄いです。
寡黙で口下手な感じを出しつつも、「学校を作っているオノ・ヨーコさんを応援しよう」と話します。
LOVE & PEACE & STUDY。
そして“Help!”を歌ってくれました。予想外の選曲でした。
怖さと素晴らしい歌(と面白さ)がある浅井健一さん、最高でした。

そしてDream Powerの顔とも言えるLOVE PSYCHEDELICOの登場です。
9年連続出演だそうで、僕も9年連続で来ているので同じことになります。
毎年楽しみにしているパフォーマンスです。
まずは“Glass Onion”をまさにデリコ・サウンドといえるアレンジで披露。
KUMIさんもギターを弾いています。曲の後半には“Eleanor Rigby”のフレーズを挟んで歌っていました。
そして“I Am The Walrus”を演奏。彼らにぴったりな曲でした。
勢いのあるライヴアレンジはオアシスによるカバーを彷彿とさせ、嬉しくなりました。

デリコが終わると、井上陽水さんが現れます。大御所の登場。
J-160Eを抱え、ビートルズ初期のEP曲“I Call Your Name”を歌います。
このイベントでも滅多に出ることのない曲で、とても新鮮でした。
それこそ陽水さんはリアルタイムでデビュー当時からビートルズを聴いていたそうです。
そして奥田民生さんをステージに招き、民生さんはベースを弾きます。
民生さんのコーラス付きで、“You're Going To Lose That Girl”を披露。
キーボードのアレンジが効いており、楽しく踊ることができました。
陽水さんの独特なテンポのMCはとても面白く、民生さんが時計を指さして時間がないことをアピールします。
放っておいたらいつまでも話していそうな陽水さん。
民生さんは陽水さんに「ずっと出たかったんでしょう?」と言っていました。
最後は“Love”をバンドアレンジで力強く歌ってくれました。

陽水さんはステージを去り、民生さんが残ります。
「今回、陽水さんの世話も頼まれたもんですから、自分のやる曲は簡単なやつにしました」
とハーモニカを手に“Love Me Do”を演奏。
民生さん、ジョンのパートにこだわってメインヴォーカルなのに下を歌っていて、僕は爆笑してしまいました。
曲が終わるとハーモニカをホルダーにつけて首から下げ、半分ふさがった口で
「宜しくお願いします!」と言って“Please Please Me”を始めます。
最初からホルダーにつければ良いのに、と思いましたが“Love Me Do”の映像で
ジョンは手に持ってハーモニカを吹いているので、そこにもこだわったのでしょう。最高です。
歌はさすがの民生さんですから完璧です。
歌からハーモニカへと必死に移る姿がとても面白かったです。

民生さんは演奏が終わるとヨーコさんを呼び込みます。
ヨーコさんは自らのソロライヴと同じように“It Happened”から
“Waiting For The D Train”をメドレーで披露します。
久しぶりにこの感じを見ました。
性急でヘビーなサウンドに乗せ、叫びに叫びます。
僕はすっかり慣れてしまい大好きなのですが、初めて見る人には衝撃でしょう。
最近ツアーがあったため世界中で歌ってきており、声が心配だったそうですが
ここでも圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。
こうなると、やっぱりYoko Ono Plastic Ono Bandのライヴが見たくなります。

ヨーコさんが終わると、ジョン・カビラさんが再び登場し、出演者全員をステージに呼び込みます。
ヨーコさんはパフォーマンスのすぐ後でしたが、今度はかっこいいミリタリーなジャケットを羽織って登場します。
ここで80歳を今年迎えたヨーコさんのために、ドラえもんが登場します。
作者の藤子・F・不二雄さんが生誕80年ということで、ヨーコさんと同い年であることに絡めた企画だそうです。
しかしながらライヴの流れとは合わず、ヨーコさんも明らかに途中で困惑した表情を見せており
疑問の残る時間でした。
それでも、ヨーコさんの80歳を一緒に祝うことができたのは嬉しかったです。
ケーキが用意され、ハッピーバースデイをみんなで歌いました。ベンジーもしっかり歌っていました。
今回は出演できなかったものの、このライヴではお馴染みの
斉藤和義さんと吉井和哉さんのビデオメッセージも届けられ、ヨーコさんは嬉しそうでした。

そしてオノコードの点灯です。今年のオノコードはさらに明るさを増したような。高品質LEDか。
モールス信号からヒントを得たアート。
i ii iii
I LOVE YOU
武道館が愛に包まれます。本当に綺麗。
ヨーコさんは出演者一人一人にオノコードを当てながら、
「いつもいる」「初めて見る人もいるわね」と言っていました。笑
そしてNAOKIさんがコードを鳴らし、“Happy X'mas(War is Over)”が始まります。
毎年これを一緒に歌いながら、いろいろなことを考えます。
“Power To The People”から“Give Peace A Chance”のメドレーを合唱。
心は奮い立ち、とても強い気持ちになります。

大盛り上がりで曲が終わると、息をはずませながらヨーコさんが
「秘密保護法、やっちゃいましたね」と珍しく明らかな政治的発言を。
みんなが出掛けている土曜日に、反発を生むようなことを通すのは
政治的にはとても有効な策だということを言っていました。
ヨーコさんも何かメッセージを出す時は週末を避けていたそうです。
そして秘密保護より国民保護をしてもらった方が良い、とも話していました。
ここに集まる人はみんな知っているだろうけど、と前置きし
Dream Powerのスローガンを改めて口にします。
「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」
ヨーコさんが話さないと間が開いてしまうので、NAOKIさんがその都度促していました。
これも毎年の光景となっています。

最後は“Imagine”です。
想像することから全ては始まるんだなぁ、と改めて考えました。
終わるとヨーコさんを中心に出演者全員が手を繋ぎ挨拶。
列が長いせいか微妙に合っていなくていつも笑ってしまいます。
出演者がステージから掃けると、“Imagine”のミュージックビデオが流されます。
本当に好きな映像。kiss。今年も無事終了。

今年はビートルズ色が強く、明るい雰囲気でとても楽しかったです。
命日開催ではないということもあるのでしょうか。
そしてポールが来日公演で演奏した曲とは一切の被りが無く、
ビートルズのとてつもない凄さを改めて感じさせました。

未来を作っていく力を。
IMAGINE PEACE!!!

01. Slow Down - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
02. Bring It On Home To Me - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
03. I Feel Fine - MONKEY MAJIK
04. I Want To Hold Your Hand - MONKEY MAJIK
05. Across The Univers - miwa
06. Imagine - miwa
07. In My Life - 山村隆太(flumpool)
08. Ticket To Ride - 山村隆太(flumpool)
09. Yer Blues - OKAMOTO’S
10. Hey Bulldog - OKAMOTO’S
11. Please Please Me - 細美武士(the HIATUS)
12. No Reply - 細美武士(the HIATUS)
13. Mind Games - TOSHI-LOW×箭内道彦
14. Revolution - 絢香
15. Jealous Guy - 絢香
詩の朗読「あなたの故郷/オノ・ヨーコ」 - Cocco
16. Tomorrow Never Knows - 元ちとせ
17. She Said She Said - 元ちとせ
18. Come Together - 浅井健一
19. Help! - 浅井健一
20. Glass Onion - LOVE PSYCHEDELICO
21. I Am The Walrus - LOVE PSYCHEDELICO
22. I Call Your Name - 井上陽水
23. You're Going To Lose That Girl - 井上陽水&奥田民生
24. Love - 井上陽水&奥田民生
25. Love Me Do - 奥田民生
26. Please Please Me - 奥田民生
27. It Happened~Waiting For The D Train - オノ・ヨーコ
28. Happy X'mas(War is Over) - 全員
29. Power To The People~Give Peace A Chance - 全員
30. Imagine - 全員

トリビュート・バンド「Dr. Winston O'Boogie」
和田春彦(Key) / 斎藤有太(Key) / 長田進(Gt)
土屋潔(Gt) / 押葉真吾(Ba) / 古田たかし(Dr)
[PR]
by modsmiley | 2013-12-17 01:53 | 音楽

Paul McCartney Out There Japan Tour@東京ドーム

e0230671_1425085.jpg

ポール・マッカートニーの11年ぶりとなる日本公演に行ってきました。
今年はリンゴ・スターの来日公演もあり、生ビートルを見る機会に二度も恵まれました。
僕がビートルズを本格的に聴き始めたのは前回の来日の後だったので、本当に待ちに待ったこの瞬間でした。
高校を卒業する少し前からビートルズ・クラブの会員を続けていたのも
いつか訪れるであろうこの瞬間のためでした。
毎年「今年こそポール来日!」と煽られ続けた結果、もはやポール・マッカートニーという人は
何か象徴のようなもので存在していないか、あるいは来日することはないものだと思っていました。
それが、まさかの来日公演決定。
当日、会場である東京ドームに着いても信じられない気持ちでした。

開演時間が近づいてくると、ステージの両サイドにある大きな縦長のスクリーンに
ポールの人生を順に紹介する写真が次々に流れ始めます。
バックにはDJがミックスしたビートルズやポールの曲が大音量で流れています。
そして写真のアニメーションが終わると、大きなバイオリンベースのシルエットが写し出され暗転。
いよいよです。

大歓声の中、ポール登場!
僕は思わず「ポールだ!存在した!!」と叫んでしまいました。
ヘフナーバイオリンベースを抱えると“Eight Days A Week”から始まります。
どちらかといえばジョンのイメージが強いこの曲からのスタートは意外ながら、
ライヴが始まる嬉しさと高揚感にはぴったりでした。
続いてリリースされたばかりのニューアルバム「NEW」から“Save Us”。
衝動溢れ出るこの曲もパフォーマンスも、バリバリの現役感です。
そして待っていました“All My Loving”。ポールがヘフナーでランニングベースを弾きながら歌っています。
ギターソロもジョージのフレーズと音色そのままです。たまらない。

ポールは短いMCを挟みながら次々に曲を演奏していきます。
足元のカンペ(?)を見ながら日本語も見事でした。
「タダイマ!」
「ニホンゴガンバリマス、デモエイゴノホウガトクイデス」
そしてポールが英語を話すと、スクリーンの下に日本語の字幕がリアルタイムで表示されます。
ライヴをより楽しんでほしいというポールのサービスでしょうか。
素晴らしい時代です。

大好きな“Listen To What The Man Said”、あの娘におせっかいで踊りまくります。
この曲に変わって“Jet”が演奏された日もあったようですが、個人的にはこちらで良かった!
そして名盤「Band On The Run」から“Let Me Roll It”。
ポールのレスポールとリードギターのラスティ・アンダーソンのES-335が唸りを上げます。
ライヴで聴くのをとても楽しみにしていた曲です。
ポールにシャウトにしびれ、それからジミ・ヘンドリックスの“Foxy Lady”のリフを
メドレーで聴くことができました。
毎回、このメドレーはジミに捧げられているようです。

ポールはレスポールから60年代のレコーディングでも使ったというカジノに持ち替え、
“Paperback Writer”です。
まさにあの音。
当時と全く同じ楽器で、目の前で再現されているなんて。

曲が終わると、ポールは一段上がったピアノの前に移動します。
新しい奥さん、ナンシーさんのために書いた“My Valentine”。
スクリーンにはナタリー・ポートマンとジョニー・デップが出演したMVも映し出されていました。
昨年リリースされたジャズ・スタンダード・カバー・アルバム「Kisses On The Bottom」に収められながらも、
そのどの曲よりも素敵なラヴソングです。
続いて「ウィングスファンのために」と両手でウィングスマークを作り演奏したのは“1985”。
勢いのある、印象的なピアノを弾きながらポールがシャウトします。
これも生で聴ける日が来ようとは。

アドリブのアルペジオを少し弾いたと思いきや、“The Long And Winding Road”が始まります。
誰もが知っている曲が、あまりにもさらっと演奏されることに驚きました。
それがポール・マッカートニーのライヴです。
フィル・スペクターのストリングスアレンジが気に入らなかったというポールですが、
しっかりストリングスは入っていました。

「リンダノタメニツクリマシタ。ツクリマシタ!」とドヤ顔で日本語を話し、始めたのは
恋することのもどかしさ“Maybe I'm Amazed”です。
ビートルズの曲に挟まれソロの名曲もしっかり演奏されていきます。
バンドメンバーによる美しいコーラスとポールのシャウトを堪能しました。

ピアノから降りてきたポールはマーティンのアコギを抱えます。
始まったのは“I've Just Seen A Face”。夢の人。
一気にムードはカントリー&ウエスタン。ブライアン・レイの弾くエピフォンのセミアコベースもしっかり効いた
バンドサウンドです。
ビートルズナンバーが続きます。“We Can Work It Out”。
ジョンが歌う“life is very short”の下りもポールが歌います。
実際、ビートルズ時代のほとんどの曲はジョンと共作していたポール。
どちらかが中心となっていた曲でも、お互いに助け合って完成させていたそうです。
どの曲も歌えばその曲を書いた時のこと、ジョンのことを思い出すのではないでしょうか。

ポールはアコギをマーティンからギブソンに持ち替えます。
J-185の12弦で、恐らく今回のツアーから使用されているものと思われます。
レフティのそんなギター、世界に一本だろうな…。
“Another Day”をギブソンらしい抜けの良く乾いたストロークで聴かせてくれました。
再びマーティンに持ち替えると、ビートルズ初期のバラード“And I Love Her”。
イントロが鳴った瞬間に会場から溜め息が漏れました。

60年代のアメリカの人権問題を受けて書いたと説明があった後、始めたのは“Blackbird”。
徐々にポールのいる舞台がせり上がっていきます。
バックのスクリーンには木のシルエットと月が映し出され、しばし幻想的な気分になりました。
完全にポールのアルペジオと声だけでした。それだけで十分すぎました。
「次の歌はジョンのためデス。」
“Here Today”。ジョンが亡くなった直後に作った歌を情感込めて歌ってくれました。

続いて、ポールはステージの前方に用意されたマジック・ピアノへ移動。
ニューアルバムのタイトルトラック、“NEW”です。
明るく、ビートルズを彷彿とさせる曲調にとても楽しい気分になりました。
71歳になっても前向きで素敵なポップソングを作るポール。
ニューアルバムをナンバーワンにしてくれてありがとう、と続けて“Queenie Eye”を演奏。
people shoutしました。ニューアルバムからの曲もみんなで声を合わせて楽しめるとは、
まさに現役バリバリのアーティスト。
そのまま軽快にピアノを弾いて、“Lady Madonna”です。
新曲のあとにビートルズが来ても自然に繋がり、楽しく踊れます。

マジック・ピアノは一旦掃け、再びマーティンを抱えるポール。
「Yellow Submarine」からの曲だと話し、歓声が起きる中で演奏を始めたのは“All Together Now”。
会場からは自然と手拍子が起こり、かけ合いが始まります。
こんなにも楽しい曲だったんだとライヴで感じる嬉しさ。

そしてギブソン12弦に持ち替えると、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」からの曲だと
紹介し、“Lovely Rita”を演奏。
昔から、ポールの曲の中でかなり好きな曲でした。
まさかライヴで聴くことができるとは。
世界中の人が擦り切れるほど聴いたビートルズナンバーでも、
全く期待を外すことなく完璧に演奏し歌いあげるポール。物凄いです。
12弦のまま、ツアーのタイトルにもなった“Everybody Out There”を元気よくパフォーマンス。
“Hey!”のところは拳を突き上げて一緒にシャウトしました。
結果としてニューアルバムからは4曲も演奏し、そのどれも素晴らしいクオリティでした。
このツアーの前半では新曲群は演奏されておらず、ほぼこのジャパンツアーから組み込まれたものでした。
これによってセットから落ちた曲もありますが、そんなことは全く気にならず、
ニューアルバムからの曲が聴けて本当に良かったと思わせるライヴでした。

ポールはマーティンに持ち替え、パワー溢れるドラマーのエイブ・ラボリエル・ジュニアが
ステージ前方へ降りてきました。
そして始まったのは“Eleanor Rigby”。
ドラムがないこの曲では、エイブはコーラスに専念します。風貌とのギャップを感じさせる、
いやゴスペル的なことを考えれば風貌通りの美しい高音コーラスをエイブは聴かせてくれます。
ポール・“ウィックス”・ウィッケンズがキーボードでオーケストラパートを再現しています。
なんと美しい曲か。

曲が終わるとヘフナーに持ち替えるポール。
思った以上にギターが多く、ピアノもあるのでベースを弾く機会が少なく感じます。
やっぱりヘフナーを抱えてマイクに向かう姿が一番かっこいい。
ジョンが歌っていて、ライヴで演奏されることはこれまで全く無かった
“Being For The Benefit Of Mr. Kite!”をベースを弾きながら歌います。
とても難解なベースラインだとポール自らが語っていますが、ここに来て涼しい顔で演奏しています。
サイケデリックな雰囲気が東京ドームを包み、レーザー光線が天井に当たる様はかっこよかったです。

「次はジョージのためデス。ジョージに拍手を!」
ジョージの家に遊びに行くと必ず用意されていたウクレレを弾いて、“Something”を歌い始めます。
ワンコーラス歌うとあのギターソロと同時にバンドが入り、ポールはマーティンに持ち替えます。
まさにコンサート・フォー・ジョージ。これが生で見られる日が来るんだと、
十代の頃の自分に教えてあげたくなりました。
ジョンの曲もジョージの曲も、ポールはライヴで歌い、今も一緒にいることを感じさせました。
ポールもリンゴも、二人の分まで余りあるほどに生きています。
「ありがとう、ジョージも素晴らしい曲をありがとう。」と歌い終わった後に言っていたのが印象的でした。

再びヘフナーに持ち替え、一緒に歌ってほしいと話した後に“Ob-La-Di, Ob-La-Da”。
ベースラインが心地よく響き、みんなで歌い踊ります。
ウィックスのキーボードの転がり具合も良い感じです。
続いて“Band On The Run”が始まり、ライヴもいよいよ終盤だと感じさせます。
三段階のダイナミックな曲構成をライヴで体感します。
ブライアンがアコギに持ち替えてコーラスに入る瞬間の高揚はたまりませんでした。
曲が終わると、聞き覚えのある飛行機のノイズがあり“Back In The U.S.S.R.”がすぐに始まります。
オールドなロックンロールをヘフナーを抱えて歌うポール。
最高ですね。

ポールは上のピアノに移動。座った瞬間はほっとしたような表情を見せますが、まだまだ余裕です。
一音目からそれとわかる“Let It Be”。
ポールが弾き語る様々なライヴ映像を何度見たことでしょうか。
今、現実に僕の目の前で歌われているのです。
ポールは時折シャウトを混ぜながらエモーショナルに歌いあげ、
ラスティのギターソロはジョージのそれより激しいものになっていました。
続く曲も静かに歌い始めます。
そして耳の覚悟をしなくてはなりません。
“Live And Let Die”爆発音と共に炎が何度も上がります。炎、炎、炎です。
ポールの前髪は逆立ち、こちらのテンションはもちろん最高潮に上がっています。
ラスティが335をフィードバックさせて倒れ込み、笑いを誘います。
その後立ちあがって埃をはたきながらコーラスをする姿もチャーミングでした。
ラストは最大の爆発で締めました。
「スゴイネ、キコエナイ」とポール。
死ぬのは奴らだ、面白かった。

ステージ前方に再びマジック・ピアノが運びこまれ、“Hey Jude”。
大合唱につぐ大合唱。
途中でポールはピアノから離れ前に出て指揮を取ります。
「ダンセイダケ」「ジョセイダケ」
男らしいポーズや相撲のポーズ、あるいは女性の体のラインを手でなぞったりして、煽ってくれました。
あのコーラスに加わることができるなんて本当に夢のよう。
ポールがピアノに戻って締め、あっという間に本編終了です。

アンコール。
ポールは日本の国旗、ウィックスが英国の国旗を振って現れます。
大歓声。ポールが日本を大事に思ってくれていることを感じて嬉しくなりました。
「モットキキタイ?」
歓声に応えて始まった“Day Tripper”。
ギターのリフとユニゾンするヘフナーの響きが伝説の武道館と同じでした。感激です。
そしてウィングスのブギーな“Hi, Hi, Hi”を挟み、“Get Back”で一回目のアンコールが終了です。
ヘフナーを弾きながらロックンロールを歌うポールの姿は最高です。(二回目)

二回目のアンコールはエピフォン・テキサンを抱えてのスタート。
ポールのアコギといえばこれです。
東京初日は福島の方々へ捧げた“Yesterday”。
最終日は入場時に観客全員に配られた5万本のサイリウムが東京ドームを真っ赤に染めました。
ポールには内緒の、11年ぶりの来日公演を果たしてくれた感謝を伝えるサプライズ演出でした。
曲が終わり、テキサンをローディーに渡すもヘフナーを受け取ろうとしない小芝居を挟むポール。
とてもお茶目で愛される人です。
ここで最終日は、まさかのユニオンジャックヘフナーの登場でした。
昨年のエリザベス女王の記念コンサートの時しか使用している姿を見ていなかったので、
これには大感激でした。見事にサプライズを倍返しされました。
そして「イクゼー!!」と叫び“Helter Skelter”。
二時間半以上、水も飲まずに歌い続けた人のシャウトとは思えません。
物凄いパワー。
この音圧とグルーヴにいつまでも浸っていたい。

「ソロソロカエルジカンデス。」
ピアノの前に座ったポールは言います。映像で何度も見て脳裏に刷り込まれた、最後の曲で時計を見る仕草。
バンドメンバーやローディー、ライヴを支える全てのクルーを称えます。
確かにこれだけの大きなライヴを毎晩成功させるには、関わる全ての人の努力が必要不可欠です。感謝。
そしてポールは“Golden Slumbers”を歌い始めます。家に帰る感が溢れていて寂しくなりました。
「Abbey Road」の最後のメドレーは完全に再現されていきます。
“Carry That Weight”がずんずん胸に響きます。君は重荷を背負っていくんだ。
今夜、僕の夢に出てきてくれるかい?と始まり、ポールはエイブのドラムソロの間に降りてきて
レスポールを抱えます。
“love you”をラスティとポールがかけ合います。
ポールとラスティ、ブライアンのギターバトルが始まります。
これでもかとソロを回した後、
“and in the end the love you take is equal to the love you make”
そして結局、君が受ける愛は君がもたらす愛に等しい
ビートルズ最後にして究極のメッセージを残してライヴを“The End”で終わらせました。
鳴り止まない拍手と歓声。ポールの名を叫び感謝を伝える人。会場に舞う紙吹雪。
「ゲンキデネ、See you next time!」とポールは高らかに叫び、
歓声に応えながらステージを降りていきました。

本当に完璧なライヴでした。
ビートルズもウィングスもソロも、全て楽しむことができました。
何より今を感じられること、過去の栄光に捉われず“NEW”を追求していく姿に胸を打たれました。
世界中の人から愛され、最高に楽しませてくれる人。
ポール・マッカートニーは本当にスターなんだと思いました。
本当にかっこよかった。
僕は左利きで楽器もレフティなのですが、これほど自分がレフティであることを誇りに思った日はありません。
お金をためて、ヘフナーを買いに行こう。
日本に来てくれて、本当にありがとうございました。
Thank you, Paul!!!

01. Eight Days A Week
02. Save Us
03. All My Loving
04. Listen To What The Man Said
05. Let Me Roll It - Foxy Lady
06. Paperback Writer
07. My Valentine
08. 1985
09. The Long And Winding Road
10. Maybe I'm Amazed
11. I've Just Seen A Face
12. We Can Work It Out
13. Another Day
14. And I Love Her
15. Blackbird
16. Here Today
17. NEW
18. Queenie Eye
19. Lady Madonna
20. All Together Now
21. Lovely Rita
22. Everybody Out There
23. Eleanor Rigby
24. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band On The Run
28. Back In The U.S.S.R.
29. Let It Be
30. Live And Let Die
31. Hey Jude
- encore 1 -
32. Day Tripper
33. Hi, Hi, Hi
34. Get back
- encore 2 -
35. Yesterday
36. Helter Skelter
37. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End
[PR]
by modsmiley | 2013-11-28 02:05 | 音楽

THE STONE ROSES@SONICMANIA 2013

e0230671_0335249.jpg

THE STONE ROSESを見にSONICMANIAへ行ってきました。
会場は幕張メッセ、オープンは20時、最初のアクトが始まるのも22時からというオールナイトフェスでした。
今年、僕が遊びに行く夏フェスはこれが唯一だったので気合を入れて臨みました。

22時過ぎに自転車で会場に着くと、メインステージではPerfumeのライヴが始まっていました。
今年1月にリンゴ・スター目当てで行ったイベントで彼女らを見たので、今年二回目でした。
かっこいい音楽とダンス、可愛いMCはもちろんですが、それ以上に
Perfumeファンのみなさんの雰囲気が素晴らしいのです。
純粋で強い情熱と温かい雰囲気、僕はそれが大好きです。
安心安定のピースフルを感じ、上場の滑り出しでした。

オールナイトイベントということもあってかドリンク代を入場時に払い、
ドリンクチケットはオフィシャルバーで交換します。
メニューはアルコール中心で、ノンアルコールの選択肢は少ないといった感じでした。
オフィシャルバーの店員さんは露出が多いユニフォームを着ていたのが印象的でした。
全体を見渡していても、都市型フェスかつオールナイト、アクトもクラブ寄りなこともあってか
客層が比較的若い雰囲気で、服装もそれらしい感じの方が多いように見えました。
飲み踊り明かすフェス!という感じでしょうか。

ドリンクを交換している間に電気グルーヴが始まっており、僕が入るころには入場規制もかかっていました。
石野卓球さんが四つ打ちのテクノミュージックを繰り出し、
ピエール瀧さんが圧倒的な存在感で拡声器などを用いてパフォーマンスしています。
電気グルーヴのライヴを見たのはこれが初めてですが、本当に圧倒されました。
ピエール瀧さんは大人気連続ドラマ小説「あまちゃん」に出演中ですが、
そこでの姿とのあまりの違いにびっくり。
かっこよすぎました。

そしてTHE STONE ROSESの出演するメインステージに再び移動します。
PET SHOP BOYSのライヴが繰り広げられる中、できるだけ前方に距離を詰めました。
先ほどの電気グルーヴのライヴも含めて思ったのですが、クラブミュージックのお客さんのノリは
四つ打ちビートに合わせてジャンプするということが本当に多いのですね。
最近そんなことが書いてある文章をどこかで読んだのですが、想像できなかっただけになるほどと思いました。

PET SHOP BOYSが終わると一気に最前ブロックに詰め、
無事にギターアンプ前6列目ぐらいのとても近くて見やすい位置を確保。
始まるまでの30分間、どきどきが止まりませんでした。こんな風になったのは久しぶりです。
ベースのサウンドチェックでGのコードが鳴らされるだけで激しく反応してしまうレベルでした。

“Stoned Love”
会場にThe Supremesのこの曲が流れた瞬間に僕は大声で叫びました。
そして大歓声と拍手の中、四人が登場します。
最近発売されたお揃いのレモンパーカーを着込んで、肩を組んで歓声に応えています。
ジョン・スクワイアは髪がだいぶ伸びて、イアン・ブラウンは短くなった印象。マニとレ二は変わらない感じです。

そしてイアン以外はパーカーを脱いでマニがGのコードを弾き始めた瞬間から、
オーディエンスはベースラインを大合唱。
ジョンのストラトから繰り出されるギターフレーズまで大合唱です。
イアンが歌い始めるとさらに大合唱、同時に前方では激しいモッシュが起こっていて
場所をキープするのが大変でした。
“I Wanna Be Adored”、憧れられたい。高揚感に溢れます。

続いてジョンがフライングVに持ち替えると、ゆっくりコードを鳴らします。
フライングVの違和感と共に「あれ、こんな曲あったかな」と思ったら始まったのは
“Elephant Stone”!!
大人気曲でありながら昨年のフジロックでは聴けなかった曲でした。
リユニオン以降は全く演奏されておらず、今年に入って演奏されたらしいという話を聞いて
期待をしていましたが、まさか。
イントロのアレンジは正直微妙なれど、屈指のダンスチューンにお祭り騒ぎでした。
しかしここでもビートに合わせてジャンプする人達はいました。さすがに生バンドのライヴにそれは違うような…。
あまりのモッシュの激しさ(ただ暴れたいだけ?)に少し後方へ下がると、
そこはとても快適に音楽を楽しめる場所でした。
どこまでも上がるような曲と相まって、まさに天国的な感じ。
実際は自分も前に突っ込んでいたので、ほとんど元の場所に戻っただけなのですが。

そしてジョンがレスポールに持ち替えアルペジオを弾き始め“Ten Storey Love Song”。
このあと演奏される“Love Spreads”や“Breaking Into The Heaven ”といった
Second Comingの曲も最近とても好きになり、去年よりずっと楽しむことができました。
ジョンのレスポールが良い音すぎます。ジミー・ペイジさながらのブルースです。
最高の1stの曲を中心にしつつも、間に挟まれる2ndの曲が良いアクセントになってメリハリが生まれています。
今回のセットリストは本当に最高でした。

“Shoot You Down”では、イアンが歌に入れずに演奏を最初からやり直す一幕も。
笑いと冷や汗が同時に出ましたが、何事も無かったかのように最高の演奏を見せてくれました。
ブレイクのところはいつだってたまりません。

“Waterfall”の美しさ、“She Bangs The Drums”の勢い。
本当に何度聴いたかわからない曲が目の前で瑞々しく演奏されていきます。
“Fools Gold”で炸裂するグルーヴ。
レ二とマニの唯一無比のリズム隊は、打ち込みでは決して味わえない魅力があります。
それに乗るジョンのギターは出だしから最高でした。
アレンジの定番となった“Day Tripper”のリフも飛び出しました。
マニが演奏の途中でメンバーと目を合わせて笑う瞬間もたまらなく美しいと思いました。

ドキュメンタリー映画のタイトルにもなった“Made Of Stone”はイアンのタイトルコールから始まります。
絶好調だったように思えたイアンの歌ですが、この曲では唯我独尊ぶりを発揮。
それもさえも最高に思えてしまう魅力がこの人にはあります。
自分のバンドが大好きで、その音楽に乗って一番楽しそうに踊る人、それがイアン・ブラウンです。
この日、オーディエンスに向かって一体何個のスティックタンバリンを投げたのでしょうか。
サービス精神も豊か過ぎます。チャーミングで、何て愛橋のある人なのだろうと思いました。

ライヴもいよいよ終盤。
“This Is The One”はこの日一番の大合唱。
全員が人差し指を挙げて会場が一つになる光景は煌めき美しく。
その中心で煽り踊り歌うイアンが本当に最強でした。

最高潮のまま、レ二がドラムソロを始め、あのドラムパターンに入ります。
昨年も思いましたが、一番聴きたい曲だけどこれで終わることがわかってしまう、複雑な気持ちになりました。
“I Am The Resurrection”
僕は復活、僕は生命と歌った何もかもが完璧なこの曲。
この瞬間が永遠に続いてほしいとさえ思ってしまいました。
ただただ感動しながら音に身を任せているといつの間にか演奏は終わっていて、
四人が抱擁し再び肩を組んで歓声に応えていました。
イアンは“Tokyo,No.1!!!”と叫んでステージを去っていきました。
この先のツアーの予定は無いみたいだけど、ぜひまた来てほしい。

改めてTHE STONE ROSESは奇跡のバンドだと思いました。
もし彼らが1stの曲を中心に同じことをやり続けていたとしても、
決して色褪せることは無いでしょう。
多くのフォロワーを生みながらも、そこには誰も到達できない奇跡としか
言いようのないものがあるから。
あの瑞々しさは永遠に損なわれないのだと確信しました。

この先も僕は彼らの音楽を聴き続けるし、ライヴがあれば必ず行くのだろう。
そんなことを、真夏の深夜に自転車をこぐ帰途に思いました。

01. I Wanna Be Adored
02. Elephant Stone
03. Ten Storey Love Song
04. Shoot You Down
05. Waterfall
06. She Bangs The Drums
07. Love Spreads
08. Fools Gold
09. Made Of Stone
10. Breaking Into The Heaven
11. This Is The One
12. I Am The Resurrection
[PR]
by modsmiley | 2013-08-14 00:51 | 音楽

LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013 “IN THIS BEAUTIFUL WORLD”@SHIBUYA-AX

e0230671_284374.jpg

LOVE PSYCHEDELICOの6枚目となるニューアルバム「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」に伴う
ツアーの8公演目、SHIBUYA-AXに行ってきました。
アルバムも3年ぶりながらツアーも3年ぶり、待ちに待ったライヴでした。
毎年ジョン・レノン・スーパー・ライヴで見ていますが、デリコ・バンドが結成されるのはツアーの時だけで、
そのバンドの演奏が最高にかっこいいのです。
最終日の渋谷公会堂も行く予定でしたが、これが終わったらまた3年待たされる可能性があるので(笑)、
AXにも行くことにしました。

ソールドアウトとなったこの日のSHIBUYA-AX。
開演前は係員の詰めることを指示する声と共に、George Harrisonの“Got My Mind Set On You”や
CCRの“Have You Ever Seen The Rain?”など、いかにもそれらしい曲が流れています。
定時すぎに暗転。登場BGMは忘れてしまいましたが、渋公ではストーンズのShe’s A Rainbowが
流れていました。CCRはこの時だったかも。

KUMIさんとNAOKIさん、そしてデリコ・バンドのメンバーである堀江博久さんがアコギを抱えて
ステージの前方に立つと、一斉にカッティングを始めます。
“Your Song”
アコギの風通しの良さが独特のグルーヴを生みグイグイ引っ張るロックンロール。
個人的にはライヴで一番かっこいいと思う曲です。
一曲目から大騒ぎでした。ライヴハウスの音響と一体感も素晴らしいです。

続いてニューアルバムの一曲目の“No Reason”。
デリコ・ファンの期待に応えてくれるような軽快さを持った曲です。
さらに“Free World”ではNAOKIさんのリフが炸裂します。NAOKIさんは本当に素晴らしいGibson使いで、
ES-335や355、レスポールスペシャルにゴールドトップと、それぞれの特性を生かした音色を
完全に我が物にしています。

どこまでもハッピーな“Shining On”で感じたリズム隊の素晴らしさ。
白根賢一さんのドラムとCurly Giraffeこと高桑圭さんのベースによるリズム隊だけでも最強なのに、
LAからやってきたデリコの親友Lenny Castroさんの超絶パーカッションが加わり
大変なことになっておりました。
このカストロさん、TOTOやストーンズやクラプトンなど、挙げると切りがないぐらい様々なミュージシャンの
ライヴやレコーディングに参加している方なのですが、僕の大好きなオアシスやノエルのソロの
レコーディングにも参加されていたことを後になって知り大変驚きました。

KUMIさんが「一緒に歌おう」と促した“It’s You”。一番、一番聴きたかった曲です。
テレキャスでNAOKIさんが短いイントロを弾いて始まります。ちょっと音が合わないと思っていたら、
渋公では335で弾いていました。
NAOKIさんはギターの弦を切り、modな堀江さんはウィンドミルを繰り出しながら
勢い良くギターをかき鳴らしていました。
その中心でKUMIさんは片腕を上げて中腰で全身からパワーを放出するように歌い、
その姿はYoko Onoを彷彿とさせました。
本当に凄い曲です。
オーディエンスも全員が手を振り上げて一緒に歌い、燃えるような瞬間でした。
僕の中で、震災以降を意識した曲で最もしっくりきていた曲でしたが、ライヴを体感しますます胸に来ました。
一人じゃない。その向こう。

シングルの“Beautiful World”のような穏やかで色彩豊かな曲では、堀江さんのマンドリンと
権藤知彦さんが活躍します。
インプロのように始まっていく展開はライヴの随所で見られましたが、
これもなかなか他のバンドでは味わえないものではないでしょうか。
権藤さんはトランペットやユーフォ二アムといった管楽器とコンピューターを使った打ち込みを巧みに使い、
サウンド面でライヴを彩る欠かせない存在です。

ライヴ中盤、NAOKIさんとカストロさんを残して他のメンバーが舞台袖に去り、
二人のセッションから始まるインストナンバー“green”、そしてイーグルスの“Take it Easy”を
NAOKIさんが歌いました。
まさか歌声を聴けるとは。
オーディエンスに「Easy~♪」と合唱を促し、非常に良い雰囲気でした。
そしてカストロさんはステージ前方にやってきて、KUMIさんも登場し三人で“裸の王様”。
カストロさんのカホンにアコギ、KUMIさんの優しい歌声が合わさり、ライヴハウスの近い距離感もあって
極上の時間となりました。

終盤につれてライヴは加速。
ライヴ映えする“Aha! (All We Want)”で手拍子が綺麗に決まり、“Mind across the universe”は
ストーンズの“悪魔を憐れむ歌”を彷彿とさせるコーラスから始まるアレンジ。
盛り上げに盛り上げ、KUMIさんとカストロさんの横揺れの動きに合わせて会場の動きが一体となりました。

そしてNAOKIさんがギターでコーラスのフレーズをなぞり、オーディエンスに合唱を促し
煽りに煽ってリフを弾き始めた“Everybody needs somebody”。
毎回ライヴのハイライトになる曲です。
高校生の頃、熱心に聴いていたラジオ「ビートルズから始まる。」で誰かがリクエストしたこの曲を聴いて、
僕はデリコを知ったのでした。
その時以上に、最高のロックンロールにしびれまくる今です。

本編ラストはデビュー曲の“LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~”。
中盤でジャムに入り、NAOKIさんがロイ・オービソンの名曲“Oh,Pretty Woman”のリフを弾き始め、
そのまま歌い出しました。
まさかのNAOKIさんヴォーカル二曲目。そしてこの選曲。
再びMoney的リフに戻ってKUMIさんが締めます。
デリコのライヴは本当に凄い。

アンコールは「この日のために」と一言KUMIさんが言って“Last Smile”から。
ギターのアルペジオと堀江さんのキーボード、白根さんのエフェクトのかかったスネアが絡みます。
デリコの切なさ、哀しさ、達観と傍観とに一気に包まれました。

続いて前作から“Shadow behind”“This way”とアッパーなナンバーを二曲続けます。
この辺りももはや定番となってくるのでしょうか。
そして“Freedom”で2時間半に及ぶライヴは終演を迎えます。
何というかスタジアム級の響きを感じました。

良すぎて感動したライヴでした。
デリコをライヴハウスで見たのは初めてだったので、その感激もありました。
デリコ・バンドの凄さと、カストロさんの凄さを間近で体感した、贅沢な一夜でした。

次のアルバムの準備もすでに始めているそうなので、またライヴをやってくれる日もそう遠くはないと
期待することにします。というか、お願いだからまた早くやってください。
IN THIS BEAUTIFUL WORLD、素晴らしい空間でした。

01.Your Song
02.No Reason
03.Free World
04.Shining On
05.Abbot Kinney
06.I saw you in the rainbow
07.It's OK,I'm Alright
08.It's You
09.Beautiful World
10.green
11.Take it Easy
12.裸の王様
13.all over love
14.Calling You
15.Aha! (All We Want)
16.Mind across the universe
17.Everybody needs somebody
18.LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~ - Oh,Pretty Woman
- encore -
19.Last Smile
20.Shadow behind
21.This way
22.Freedom
[PR]
by modsmiley | 2013-06-29 02:30 | 音楽