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Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2013@日本武道館

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毎年恒例のイベントです。
今年は命日の12月8日は武道の催しが入っているとの関係で、前日7日の開催でした。
つい先日ポールが日本を熱狂させましたが、今度はジョンです。

開演前はビートルズの新譜「Live At the BBC Volume 2」の映像が流れており、
いつもの厳か(?)な雰囲気とは違うものを感じました。
18時という早めの定刻を少し押し、暗転。
ジョンの生涯を振り返る7分間の映像が始まります。これ、10回以上は観ています。

映像が終わる頃にはトリビュートバンド「Dr. Winston O'Boogie」がスタンバイし、
LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんがギターを抱えて登場です。
“All You Need Is Love”のイントロ部分、つまりフランス国歌をギターでゆっくり鳴らします。
歓声が上がり、良い始まりでした。
そして登場したのはTHE BAWDIESのROY。予想的中です。
痛い感じに煽りに煽って、歌うはやっぱりロックンロール。
“Slow Down”です。こういう歌しか歌えないんだろうなぁ。
そしてジョンも愛したソウル・ミュージックというような紹介をして、
サム・クックの名曲“Bring It On Home To Me”を歌いました。
耳をつんざくようなシャウトをして、彼の出番は終わりました。
定番化しつつあるこのオープニングですが、これが喜ばれているかどうか
運営側は再検討して頂きたいところです。

続いて勢い良く現れたのはMONKEY MAJIC。
“I Feel Fine”と“I Want To Hold Your Hand”をツインヴォーカルで歌ってくれました。
もはや外タレのパフォーマンス。完璧でした。
踊れるビートルズナンバーで凄く楽しい雰囲気です。

ピンクのTシャツを来た小柄な女性が登場。miwaさんです。
ギブソンのアコギがとても大きく見えます。J-50かなぁ。
とても緊張した様子で始めたのは“Across The Universe”。
綺麗な歌声でしたが、若干練習不足なのか聴き込み不足なのか、歌詞と発音が怪しい感じでした。
そして、とても大切な曲と紹介し、“Imagine”を歌いました。
こちらは自信を持って完璧に歌いあげていました。声量も素晴らしかったです。
若くて可愛い人は、イベントに華をもたらしますね。

メイプルグローのリッケンバッカー1997が用意され、登場したのはflumpoolの山村隆太。
「バンドではなく一人でパフォーマンスすることは緊張する」と言うも、反応は微妙。
しかしながら局地的に黄色い声援が飛びます。
ROYしかり、売れ線の微妙な人に限ってそうなのですが、長々としたMCをします。
そして“In My Life”と“Ticket To Ride”を、目を細めた決め顔で歌いました。

山村が終わるとセットチェンジが始まります。別のバンドセットが運びこまれます。
その間にジョン・カビラさんが登場しDream Powerの趣旨と功績、
そしてこれまでに建てられた学校に通う子ども達から手紙を朗読してくれました。
世界では通う学校が無い子ども達や、学校があったとしても劣悪な環境で学ぶしかない子ども達がいます。
正直、普段の生活で意識することは少ないことを反省しました。

ステージの中心に完成したバンドセットに現れたのはOKAMOTOS。
すぐさま“Yer Blues”を始めます。オカモトコウキのSGが唸りを上げていました。
曲が終わると同時にハマ・オカモトが特徴的なベースラインを弾き始め、“Hey Bulldog”に流れ込みます。
ヴォーカルのオカモトショウは犬の部分も再現していました。
何だかんだ、本当に毎年一回は見ているOKAMOTOSですが、今回も素晴らしい演奏とパフォーマンスでした。
どんなイベントでも空気に合わせることができるバンドだと思います。
演奏力の高さと、音楽への愛がそれを可能にしているのだと感じました。
無駄なMCもなく、演奏が終わると颯爽と去っていきました。かっこいいバンド。

バンドセットが掃け、ステージに椅子が一つ用意されると、細美武士さんが現れました。
腕に刺青の入った近所の魚屋のお兄さん的な風貌で、座ってアコギを抱えています。
中学生の時に近所の幼稚園の庭で初めてギターを弾いて歌ったという“Please Please Me”を弾き語りで。
自然とCome on!のレスポンスが起こる会場。細美さんはそれに喜んでいました。
上機嫌の細美さんは集まった人全員に配られているオノコードを取りだし
ヨーコさんにフライングして点灯させ、“No Reply”を歌いました。
哀愁のある声質がとても合っています。
途中で自分を照らす照明さえも切るように言って、歌っている細美さんがろくに見えない中
オノコードの灯りが揺れるという、不思議な空間になっていました。
アコギ一本で聴かせることができる人は本当に凄いです。感動しました。

細美さんが去ると、箭内道彦さんとTOSHI-LOWさんが現れます。
先ほどのオノコードのフライングの話や箭内さんが紅白に出た話、
ヨーコさんの胸の話で会場を爆笑させつつ、
TOSHI-LOWさんが今の日本の状況についてシリアスに語ります。
ジョンや清志郎さんが生きていたら、どんな歌を歌っていただろう。
そして二人でアコギで始めたのは“Mind Games”。
紅白ギタリストの箭内さんが単音フレーズを弾いています。
バックには箭内さんが作った映像が流れ、TOSHI-LOWさんが日本語詞を交えながら熱唱します。
映像は原発作業員の方の写真とコメントが次々に映し出され、それは衝撃の内容でした。
僕たちが知っている話と、現実は大きく異なるということです。

二人のメッセージ性の高いパフォーマンスのあと、現れたのは絢香さん。
ギタリストの古川昌義さんをバックに、“Revolution”を歌ってくれました。
とてもソウルフルな歌声、歌唱。ROYとは大違いです。
去年と二年連続出演の絢香さんですが、今年は座っていたものの、表情や体調に余裕を感じさせました。
そして“Jealous Guy”。ジョンの原曲の素晴らしさが伝わります。
アコギのアレンジも素晴らしく、落ち着いた音楽を堪能した時間でした。

ライヴも半分ほどが終わり、ここでCoccoさんによる詩の朗読が入ります。
「ヨーコの詩を読みます」と相変わらず呼び捨て、面白い雰囲気です。
「あなたの故郷」という作品を読んでくれました。
そういえば、今年は俳優の方の朗読はありませんでした。

トリビュートバンドが久しぶりに戻ってきて、南国系が入ったようなサイケデリック・サウンドを奏でる中、
これまたサイケで派手な衣装をまとった女性が登場します。
元ちとせさんです。
“Tomorrow Never Knows”と“She Said She Said”をメドレーで歌いあげます。
リボルバーな二曲を、独特なアレンジと歌声でやってくれました。
MCも無く、この日のライヴの中では異彩を放っていました。

元ちとせさんが掃けるとバンドが“Come Together”を演奏し始め、グレッチを抱えたベンジーの登場です。
怖い。
浅井健一さんの定番曲となりつつある“Come Together”。出るごとに完成度が上がっています。
曲が終わるとピックを遠くまで投げます。あの技、凄いです。
寡黙で口下手な感じを出しつつも、「学校を作っているオノ・ヨーコさんを応援しよう」と話します。
LOVE & PEACE & STUDY。
そして“Help!”を歌ってくれました。予想外の選曲でした。
怖さと素晴らしい歌(と面白さ)がある浅井健一さん、最高でした。

そしてDream Powerの顔とも言えるLOVE PSYCHEDELICOの登場です。
9年連続出演だそうで、僕も9年連続で来ているので同じことになります。
毎年楽しみにしているパフォーマンスです。
まずは“Glass Onion”をまさにデリコ・サウンドといえるアレンジで披露。
KUMIさんもギターを弾いています。曲の後半には“Eleanor Rigby”のフレーズを挟んで歌っていました。
そして“I Am The Walrus”を演奏。彼らにぴったりな曲でした。
勢いのあるライヴアレンジはオアシスによるカバーを彷彿とさせ、嬉しくなりました。

デリコが終わると、井上陽水さんが現れます。大御所の登場。
J-160Eを抱え、ビートルズ初期のEP曲“I Call Your Name”を歌います。
このイベントでも滅多に出ることのない曲で、とても新鮮でした。
それこそ陽水さんはリアルタイムでデビュー当時からビートルズを聴いていたそうです。
そして奥田民生さんをステージに招き、民生さんはベースを弾きます。
民生さんのコーラス付きで、“You're Going To Lose That Girl”を披露。
キーボードのアレンジが効いており、楽しく踊ることができました。
陽水さんの独特なテンポのMCはとても面白く、民生さんが時計を指さして時間がないことをアピールします。
放っておいたらいつまでも話していそうな陽水さん。
民生さんは陽水さんに「ずっと出たかったんでしょう?」と言っていました。
最後は“Love”をバンドアレンジで力強く歌ってくれました。

陽水さんはステージを去り、民生さんが残ります。
「今回、陽水さんの世話も頼まれたもんですから、自分のやる曲は簡単なやつにしました」
とハーモニカを手に“Love Me Do”を演奏。
民生さん、ジョンのパートにこだわってメインヴォーカルなのに下を歌っていて、僕は爆笑してしまいました。
曲が終わるとハーモニカをホルダーにつけて首から下げ、半分ふさがった口で
「宜しくお願いします!」と言って“Please Please Me”を始めます。
最初からホルダーにつければ良いのに、と思いましたが“Love Me Do”の映像で
ジョンは手に持ってハーモニカを吹いているので、そこにもこだわったのでしょう。最高です。
歌はさすがの民生さんですから完璧です。
歌からハーモニカへと必死に移る姿がとても面白かったです。

民生さんは演奏が終わるとヨーコさんを呼び込みます。
ヨーコさんは自らのソロライヴと同じように“It Happened”から
“Waiting For The D Train”をメドレーで披露します。
久しぶりにこの感じを見ました。
性急でヘビーなサウンドに乗せ、叫びに叫びます。
僕はすっかり慣れてしまい大好きなのですが、初めて見る人には衝撃でしょう。
最近ツアーがあったため世界中で歌ってきており、声が心配だったそうですが
ここでも圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。
こうなると、やっぱりYoko Ono Plastic Ono Bandのライヴが見たくなります。

ヨーコさんが終わると、ジョン・カビラさんが再び登場し、出演者全員をステージに呼び込みます。
ヨーコさんはパフォーマンスのすぐ後でしたが、今度はかっこいいミリタリーなジャケットを羽織って登場します。
ここで80歳を今年迎えたヨーコさんのために、ドラえもんが登場します。
作者の藤子・F・不二雄さんが生誕80年ということで、ヨーコさんと同い年であることに絡めた企画だそうです。
しかしながらライヴの流れとは合わず、ヨーコさんも明らかに途中で困惑した表情を見せており
疑問の残る時間でした。
それでも、ヨーコさんの80歳を一緒に祝うことができたのは嬉しかったです。
ケーキが用意され、ハッピーバースデイをみんなで歌いました。ベンジーもしっかり歌っていました。
今回は出演できなかったものの、このライヴではお馴染みの
斉藤和義さんと吉井和哉さんのビデオメッセージも届けられ、ヨーコさんは嬉しそうでした。

そしてオノコードの点灯です。今年のオノコードはさらに明るさを増したような。高品質LEDか。
モールス信号からヒントを得たアート。
i ii iii
I LOVE YOU
武道館が愛に包まれます。本当に綺麗。
ヨーコさんは出演者一人一人にオノコードを当てながら、
「いつもいる」「初めて見る人もいるわね」と言っていました。笑
そしてNAOKIさんがコードを鳴らし、“Happy X'mas(War is Over)”が始まります。
毎年これを一緒に歌いながら、いろいろなことを考えます。
“Power To The People”から“Give Peace A Chance”のメドレーを合唱。
心は奮い立ち、とても強い気持ちになります。

大盛り上がりで曲が終わると、息をはずませながらヨーコさんが
「秘密保護法、やっちゃいましたね」と珍しく明らかな政治的発言を。
みんなが出掛けている土曜日に、反発を生むようなことを通すのは
政治的にはとても有効な策だということを言っていました。
ヨーコさんも何かメッセージを出す時は週末を避けていたそうです。
そして秘密保護より国民保護をしてもらった方が良い、とも話していました。
ここに集まる人はみんな知っているだろうけど、と前置きし
Dream Powerのスローガンを改めて口にします。
「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」
ヨーコさんが話さないと間が開いてしまうので、NAOKIさんがその都度促していました。
これも毎年の光景となっています。

最後は“Imagine”です。
想像することから全ては始まるんだなぁ、と改めて考えました。
終わるとヨーコさんを中心に出演者全員が手を繋ぎ挨拶。
列が長いせいか微妙に合っていなくていつも笑ってしまいます。
出演者がステージから掃けると、“Imagine”のミュージックビデオが流されます。
本当に好きな映像。kiss。今年も無事終了。

今年はビートルズ色が強く、明るい雰囲気でとても楽しかったです。
命日開催ではないということもあるのでしょうか。
そしてポールが来日公演で演奏した曲とは一切の被りが無く、
ビートルズのとてつもない凄さを改めて感じさせました。

未来を作っていく力を。
IMAGINE PEACE!!!

01. Slow Down - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
02. Bring It On Home To Me - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
03. I Feel Fine - MONKEY MAJIK
04. I Want To Hold Your Hand - MONKEY MAJIK
05. Across The Univers - miwa
06. Imagine - miwa
07. In My Life - 山村隆太(flumpool)
08. Ticket To Ride - 山村隆太(flumpool)
09. Yer Blues - OKAMOTO’S
10. Hey Bulldog - OKAMOTO’S
11. Please Please Me - 細美武士(the HIATUS)
12. No Reply - 細美武士(the HIATUS)
13. Mind Games - TOSHI-LOW×箭内道彦
14. Revolution - 絢香
15. Jealous Guy - 絢香
詩の朗読「あなたの故郷/オノ・ヨーコ」 - Cocco
16. Tomorrow Never Knows - 元ちとせ
17. She Said She Said - 元ちとせ
18. Come Together - 浅井健一
19. Help! - 浅井健一
20. Glass Onion - LOVE PSYCHEDELICO
21. I Am The Walrus - LOVE PSYCHEDELICO
22. I Call Your Name - 井上陽水
23. You're Going To Lose That Girl - 井上陽水&奥田民生
24. Love - 井上陽水&奥田民生
25. Love Me Do - 奥田民生
26. Please Please Me - 奥田民生
27. It Happened~Waiting For The D Train - オノ・ヨーコ
28. Happy X'mas(War is Over) - 全員
29. Power To The People~Give Peace A Chance - 全員
30. Imagine - 全員

トリビュート・バンド「Dr. Winston O'Boogie」
和田春彦(Key) / 斎藤有太(Key) / 長田進(Gt)
土屋潔(Gt) / 押葉真吾(Ba) / 古田たかし(Dr)
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by modsmiley | 2013-12-17 01:53 | 音楽