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Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2012@日本武道館

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今年も参加してきました。
2005年から8年連続の参加です。
今年は例年になく気乗りしない出演者でしたが、開催直前に発表されたショーン・レノンで全てが取り返せると思いました。
結果として、そういった不安はいつものように杞憂となりました。

定刻に暗転、ジョン・レノンの生涯を振り返った、いつもの七分間の映像が流されます。
これによって気分が高まります。ジョンという人を改めて見つめて、今年もやってきたかと思います。

そしてオープニング。
ここには毎年参加している実力派の中年ロックンローラーが登場することが多く、期待していました。
が、現れたのはTHE BAWDIESのROYでした。
がっかり。
LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんも一緒にいるのは良いとしても。
始まったのは“Dizzy Miss Lizzy”。ROYらしいロックンロール・カバーの選曲です。
友人が「オープング・アクトらしい感じだね」と言って、なるほどと思いました。
ROY、煽りに煽ります。自称お祭り男らしいです。シャウトします。
しかし全てが空虚に感じられました。空回り感。
続く“All I’ve Got To Do”。高校生の時から大好きな曲です。
取り上げてくれたのは嬉しいのですが、その歌い方が気持ち悪過ぎて腹が立ちました。
NAOKIさんは例によって弾きまくって盛り上げてくれました。かっこいい。

オープニング・アクトがどうにか終わり、気を取り直してスタートです。
現れたのは杏さん、去年は女優として朗読での出演でしたが、今年は歌手として来てくれました。
ヒッピー風のファッションでとても素敵です。
期待通りの選曲とばかりに「ノルウェイの森」を穏やかに歌い、テンポを落としてバラードにしたアレンジで
“I Want Hold Your Hand”を歌いました。
声が透き通って綺麗でした。よく通ります。

続いて登場したのは藤巻亮太さん。
初出演の方をここに持ってくるのはフレッシュでとても良いと思いました。
僕は最近レミオロメンの一部の楽曲をよく聴いていまして、実際に彼の歌を聴けるのは嬉しいことでした。
実はROCKS TOKYOでも少し見ていたのですが。
アコギを抱えて「一番好きな曲を」と“Stand By Me”。
本当に素晴らしい歌声でした。自然で、曲への愛が伝わってきました。
アコギのカッティングも爽やかに響きます。
そして“Oh My Love”も歌ってくれました。このイベントでは人気のある曲だと思います。

杏さんと藤巻さんによってできた清涼感溢れる空気の中、LOVE PSYCHEDELICOが登場します。
毎年出演しDream Powerの顔ともいえる二人ですが、今年は特に二人に会えることが楽しみでした。
彼らのパフォーマンスからは、他には無いパワーをもらえるから。
KUMIさんが「趣向を変えてヨーコさんの曲を」と歌いだしたのは“Kiss Kiss Kiss”。
これが凄くかっこよかったのです。ヨーコさんの楽曲はもともとクラブ調が多く、
生で演奏するときの映え具合は知っていましたが、まさかこれほどとは。
KUMIさんの強い歌声とNAOKIさんのカッティングがビシバシ決まります。
思わず「抱いて」と言いたくなりました。
そしてそのまま“Cold Turkey”に突入します。凄まじいメドレー。
NAOKIさんのフィードバックがかっこよすぎました。
早くも今回のベストアクトの予感です。

続いてピアノと共に登場した松下奈緒さん。
“Love”をインストで披露します。やっぱり上手いですね。
そして立ちあがって“Woman”を歌いました。特別胸に響くようなものではありませんでしたが、
ジーンズと白シャツの出で立ちが綺麗で見取れてしまいました。

この辺りでMCのジョン・カビラさんが登場し、かっこよくDream Powerの趣向を説明して下さいました。
それからジョンとは関係のない音楽が流れはじめ、ぎょっとしたところそれはかいけつゾロリの登場でした。
キャラクターが出るとは新しい試みです。
作者の原ゆたかさんは相当にジョンが好きなようです。この日も観に来ていたようで、
客席にいる姿がライトアップされていました。
かいけつゾロリは子ども達の味方で、Dream Powerによって建てられた学校に通う
子ども達からの手紙を朗読してくれました。
また、今年の詞の朗読は江口洋介さんでした。“Love”と“Imagine”を読んでくれました。
ベテラン俳優の貫録を感じました。

そして箭内道彦さん率いるTHE HUMAN BEATSです。
MONGOL800のキヨサクさん、RHYMESTERのMummy-Dさん、音楽プロデューサーの亀田誠治さん
と共に組んでいます。
バラバラながら、不思議と空気感の似通った悪そうなオヤジ達が集まった感じでした。
キヨサクさんがヴォーカルで“Nowhere Man”、Mummy-Dさんがラップをはさむというスタイルでした。
これが結構良い感じでした。選曲もらしいです。
そして打ち込みのビートが鳴らされ、手拍子と共に“Give Peace A Chance”です。
ラッパーの方がやると様になります。政治的なネタを仕込みつつのパフォーマンスでした。
平和を我等に、当然のように大合唱でした。僕はこの歌を合唱するのが好きです。

盛り上がった中、復活の絢香さんの登場です。
2008年以来のDream Powerの出演です。あの時の軽快でパワーに溢れたパフォーマンスは
よく覚えています。
“Don’t Let Me Down”を力いっぱい歌ったあと、息が相当に切れていたので心配になりましたが、
そのあとも無事に“All You Need Is Love”を歌ってくれました。
復活できて本当に良かったですね。何だか体型や服装、髪型が今のヨーコさんに似ていました。

そして舞台には椅子とアコギが用意され、誰が出るのかと思ったら吉井和哉さんでした。
座っての弾き語りとは、とても新鮮です。かっこいい。
「絢香さんの清涼感ある歌声のあとでやりづらい」とか言っていました。このやりづらいネタは毎回言っています。
当日の朝4時まで作詞していたという“Working Class Hero”を
から揚げみたいな声(自身談)で歌っていました。
日本語詞はとてもパーソナルな内容で、吉井さんのファンの方によれば自身の体験を綴ったものだそうです。
声質も曲と合っていて、素晴らしいパフォーマンスでした。
続いて立ちあがって、いつものようにバラードバージョンで“Help!”を歌いました。
もはや吉井さん自身の持ち歌になっていると思いました。

吉井さんが終わると、バンドセットが運びこまれます。
flumpoolの登場です。何故出演するのかわからないNo.1の存在でした。
ヴォーカルはリッケン1997のメイプルグローを抱え、“(Just Like) Starting Over”と“Revolution”を
コピーして終わりました。
売れているバンドですが、どこが良いのかさっぱりわからない印象そのままでした。
演奏は無難でしたが、もっと出演するべきかっこいいバンドは他にいるはずだと思いました。

バンドセットが掃われると、斉藤和義さんが登場しました。
ゆるゆると挨拶し、「やろうと思ってもいつも他の人に取られちゃう」と言って忌野清志郎さんバージョンで
“Imagine”を歌ってくれました。
夢かもしれない でも その夢を見てるのは きみ一人じゃない 世界中にいるのさ
歌い継がれるべき詞です。
そして仲間を呼ぶと言って紹介されたのはROYでした。がっかり。
高校球児が先輩と話すように和義さんに接するROY。和義さんには「テンション高いね」と言われつつ
気に入られている様子です。
歌い始めたのは“I’ll Be Back”。和義さんとROY、意外と良い感じでハモっています。
ところが。ROYがいちいち語尾をしゃくり上げるのが耳についてしまい最悪でした。
ROY、常連メンバーに加わりそうな悪い予感。どうか二度と出ないでください。

個人的に悪い後味が残る中、JUN SKY WALKER(S)の宮田和弥さんが出てきました。
アコギを抱えて座り、“Across The Universe”を歌ってくれました。
驚くべきはそのアレンジで、BEADY EYEが日本のためにカバーしたバージョンでした。
Dream Powerお馴染のトリビュートバンド“Dr.Winston O’Boogie”の押葉真吾さんのベースが
特徴的なフレーズを奏で、古田たかしさんのドラムが入っていく展開はまさにBEADY EYEバージョン。
以前、“All You Need Is Love”をNoel GallagherとPaul Wellerがライヴで演奏したアレンジで
披露したこともあるこのトリビュートバンド、なかなか面白いです。

そして盟友のユニコーン奥田民生さんが登場し、二人で“Come Together”を共演。
しびれるほどかっこいい歌でした。今回はこの曲を聴きたいなぁと思っていたので、嬉しかったです。

大盛り上がりの中で宮田さんは去り、民生さんが一人ステージに残ります。
オーディエンスに「盛り上がる感じじゃないから座ってください」と促し、“Girl”を演奏。
確かに盛り上がる曲ではありませんが、安定の素晴らしい歌唱でした。

そしてステージには白いジャズマスターがセッティングされます。
ついに来ました。
民生さんがステージに戻ってきて、「呼び込みを忘れていました!みなさん今度は立ち上がってください!
チョウドイイ男の登場です!」と紹介し、ショーン・オノ・レノンが登場しました。
ショーンは2009年に幸いたくさん日本で見ることができて、最後に見たのは2010年4月でした。久しぶりです。
日本語で話しています。以前より格段に上手くなっていてびっくりでした。
そしてカウントと共に“Yes I’m lonely!!!”とシャウト!2010年にブルックリンで行われた
Yoko Ono Plastic Ono Bandのライヴでも歌っていた“Yer Blues”です。
聴ける日がついに来ようとは。
ショーン、ジャズマスターをかき鳴らしながらの熱唱です。
ソロでは弾きまくりです。
バンドの方を向いて煽ったりギターを弾いて跳ねる姿はまさにジョン。
父親に近づくため、父親を知るために音楽をやっているショーンの、直接的な姿を見ることができました。
一曲ながらも最高に熱いパフォーマンスは終了し、ショーンはステージを降ります。

ジョン・カビラさんが再び登場し、出演者全員を呼び込みます。
そして恒例のONO CHORDの時間です。
ONO CHORDとはモールス信号からヒントを得たヨーコさんのアートで、
小さなペンライトを用いて愛のメッセージを送るものです。
今回配られたONO CHORDは少し小さくなっていて、明るさが増したように思えました。
ヨーコさん本人も登場し、会場の雰囲気もクライマックスに突入します。
i ii iii
I LOVE YOU
毎年感動します。とても綺麗。夢のような空間です。集まった人全員が、愛を送り合っています。
来ていた方の中にこの日にプロポーズをする方がいたらしく、その成就を願い全員で祝福する一幕もありました。ヨーコさんはその方がどこにいるのか探そうとして、ジョン・カビラさんに「プライバシーもありますので」と止められていました(笑)
後日談ですが、無事にプロポーズは実を結んだようです。おめでとうございます。

そして全員で“Happy Xmas (War Is Over)”。ショーンもアコギを弾いています。
ショーンは待っている間にギターを身体の後ろに回していて、One To Oneの時のジョンを彷彿とさせました。
この会場で歌うと全てが真実に思えてきます。いろいろあったけど、今年も無事にここにいる。
続いて“Power To The People”の大合唱。
ここで感じるパワーは本当に凄いです。杏さんが走り回って盛り上げていたのが印象的でした。

ヨーコさんは確実に年齢を重ねているようで、毎年少しずつ可愛いおばあちゃんになってきています。
息が弾ませながらも、NAOKIさん達に促されて
「ひとりで見る夢はただの夢 みんなで見る夢は現実になる」
とDream Powerのスローガンを力強く語ります。
松下奈緒さんがピアノを弾き始め、“Imagine”で大合唱のフィナーレです。

出演者の方々が挨拶をして掃けると、松下奈緒さんは一人残りPVに合わせて再び“Imagine”を弾きます。
メロディーもジョンの口と合っていました。
PVを見つめながらジョンの歌声をかみしめ、ジョンとヨーコのkissを見届けて終わるのが好きですが、これはこれでありだと思いました。

毎年参加できていることに感謝です。
不満もありましたが、今回の構成や展開は素晴らしかったように思います。
ライヴは3時間半弱ですが、ここからDream Powerを広げていかなくてはならないと思いました。

IMAGINE PEACE!!!

01.Dizzy Miss Lizzy - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
02.All I've Got To Do - ROY(THE BAWDIES)& NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
03.Norwegian Wood (This Bird Has Flown) - 杏
04.I Want Hold Your Hand - 杏
05.Stand By Me - 藤巻亮太
06.Oh My Love - 藤巻亮太
07.Kiss Kiss Kiss - LOVE PSYCHEDELICO
08.Cold Turkey - LOVE PSYCHEDELICO
09.Love - 松下奈緒
10.Woman - 松下奈緒
11.Nowhere Man - THE HUMAN BEATS
12.Give Peace A Chance - THE HUMAN BEATS
13.Don't Let Me Down - 絢香
14.All You Need Is Love - 絢香
15.Working Class Hero - 吉井和哉
16.Help! - 吉井和哉
17.(Just Like) Starting Over - flumpool
18.Revolution - flumpool
19.Imagine - 忌野清志郎訳詞ver - 斉藤和義
20.I'll Be Back - 斉藤和義 & ROY(THE BAWDIES)
21.Across the Universe - 宮田和弥
22.Come Together - 宮田和弥&奥田民生
23.Girl - 奥田民生
24.Yer Blues - Sean Ono Lennon
25.Happy Xmas (War Is Over)
26.Power to the People
27.Imagine

トリビュート・バンド「Dr. Winston O'Boogie」
和田春彦(Key) / 十川ともじ(Key) / 長田進(Gt)
土屋潔(Gt) / 押葉真吾(Ba) / 古田たかし(Dr)
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by modsmiley | 2012-12-19 03:03 | 音楽