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WORLD HAPPINESS 2011

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Yellow Magic Orchestraの高橋幸宏さんがキュレーターを勤める都市型野外フェス「WORLD HAPPINESS」に初めて行ってきました。
場所は夢の島公園。都心からのアクセスも良く、手軽に自然が味わうことができます。

僕はその日、事情があり少し遅れての参加でした。
とても天気が良く暑い日で、汗だくになりながら会場に向かっていると、コトリンゴさんの歌う「恋とマシンガン」が聴こえてきました。
野外ライヴは会場に近づくと音が聴こえてくるのが一つの楽しさですね。うきうきします。
それも大好きなフリッパーズ・ギターの曲で、とても良い気分で会場入りしました。

友人が先に場所を取っておいてくれたので、そちらに向かいます。
Bブロックの前の方で、ステージから近いとはいえませんが、不自由なく見える位置でした。
入場の時にレジャーシートを貰えるので、それを足元に広げます。
あとはそこで立ったり座ったり、自由に見ることができます。
これが本当に楽でした。ライヴというとだいたいは立ちっぱなし、野外ライヴだとなおさらなんですが、押し合うこともなく寝ることだってでき、体力的にも優しいフェスでした。

落ち着いたところでメインステージで始まったのはFennesz+Sakamoto。
坂本龍一さんのピアノとオーストリア人のクリスチャン・フィネス(Christian Fennesz)のギターによるコラボ・プロジェクトでした。
このフィネスさんはYMOのサポートもしています。
静寂なピアノとギターのフィードバックで、前衛的に感じるパフォーマンスでした。
炎天下の野外で聴く違和感と森から聞こえる蝉のばかでかい声量がブレンドされ、本物の環境音楽(アンビエント)を堪能しました(笑)
恐らく静かで涼しい屋内で聴けば全く違う緊張感があったのかもしれません。

Fennesz+Sakamotoの演奏が終わり、メインステージ左側に作られたやや小さなサブステージで間髪入れずに高野寛さんの演奏が始まりました。
二つのステージで交互に演目が進んで行くため、待ち時間がないのもこのフェスの特徴なのです。
高野さんはYMO人脈ではとても有名な方ですが、ちゃんと聴いたことはありませんでした。
曲は思った以上にポップで、爽やかな歌を聴かせてくれました。
YMOのカバー「君に、胸キュン。」も演奏し、会場はとても盛り上がりました。
高野さんの最新アルバムにも入っているそうです。

ここらでお腹の減った我々は食料を買いに出掛けました。
森の方に屋台村があり、そこで様々な料理が用意されていました。
時間も14時を過ぎていましたが、まだまだどこも並んでおり、目に付いたチキン屋に決めました。withかき氷。
こういう食事をするのも夏フェス気分が味わえて良いですね。次のアクトが見たかったので席に戻って食べましたが、森の木陰で食べている人もたくさんいました。

スチャダラパーはうっかり見逃してしまい(聴こえてくる音が楽しそうだった!ブギーバック!)、始まったのはKIMONOS。
向井秀徳さんとLEO今井さんによる新バンドです。
向井さんはギターを弾きLEOさんはキーボードを弾いて、ヴォーカルは分け合っていました。
CDで聴くよりずっとかっこよかったです。
LEOさんの作る音は以前から気になっており、向井さんの音楽は今までまともに聴いたことがなかったので、良い機会でした。

続いてメインステージでLITTLE CREATURES。
思ったより骨太なロックを聴かせてくれました。
しかし途中、雷雨で中断するアクシデントがありました。ゲリラ雷雨がある時期なので予想はしていましたが…。
折り畳み傘を持っていたので、座って被りながら見ました。合羽を持ってくればそれに越したことはないと思います。

止まない雨の中、星野源さんが「おいっすー!」と登場。
細野晴臣さんのイベントで何回か見ていることもあって、今回も楽しみなアクトでした。
アコギで弾き語りです。MCも軽快にモテそうでした。
「スーダラ節」のカバーもやってくれて、会場もゆるく合唱。楽しい時間でした。
シングル「くだらないの中に」は初めて生で聴きましたが、今まで感じていたものよりずっと良い歌だと感じました。

メインステージに戻り、高橋幸宏さんと鈴木慶一さんによるTHE BEATNIKS。
バックは堀江博久さんに高田漣さん、白根賢一さんと高桑圭さんのリズム隊を加えた超豪華バンドでした。
途中で高野寛さんも加わりました(本日三度目のステージ)。ほぼPUPAですね。
そんなメンバーから貫禄のある、心地良い音が出されました。
幸宏さんもちょっと変わった歌い方をしたり、バラエティに富んだ楽曲でした。
しかし、僕はこの辺りが眠気MAXでした。ごめんなさい。

次は今回の目玉である神聖かまってちゃんだったので、どうにか体を起こします。
出てくるなりヴォーカルのの子さんはステージ下に降りはしゃぎ回ります。
始まった演奏は上手いとはいえませんが、唯一無比の危なっかしさと勢いがありました。
名曲「ロックンロールは鳴り止まないっ」のピアノイントロが響いた時には大歓声が上がりました。
マイクを倒したりギターで暴れ、期待を裏切らないパフォーマンスでした。
最後はまさかの「あるてぃめっとレイザー!」。素晴らしいシャウト。
まだまだやりたいの子さんを置いて、ステージを降りるメンバー達。仕方なく「ちょっと一言だけ言わせてくれ!」とのたまいましたが、そのまま彼も何も言わずにステージを降りました。
神聖かまってちゃん、衝撃の面白さでした。異端っぷりといい、フェス向きです。

次はメインステージでサカナクション。
ここでトイレに行きましたが、十分な仮設トイレが用意されており不自由はないと思いました。
戻ってくるときに一番後ろから会場全体を見渡しましたが、思った以上にたくさんの人がいてサカナクションの繰り出す音に踊っていて素晴らしい光景でした。
彼らを見たのは初めてですが、安定感ある演奏と楽曲の良さで、人気があるのは頷けました。
ヴォーカルはリッケンバッカー330を抱えて歌っていました。
東風のカバーから始まったパフォーマンスは大盛況のうちに終わりました。

続いてsalyu×salyu。
小山田圭吾さんプロデュースによるsalyuさん。CDもよく聴いていたので、これも楽しみなアクトでした。
どう再現するのだろうと思っていたら、salyuさんと同じ格好(とても可愛らしい白い衣装)をした女の人が本人含め4人出てきて4声によるパフォーマンスでした。
声による独特のサウンド世界を完全に再現、あるいはそれ以上のもので、圧巻でした。

メインステージでYUKIさんの登場です。
可愛いセクシーでオーラ出まくりです。女性アクトが二つ続きこのフェスにも華が出てきました。
途中で「私は限界を作らないと決めたの」とギターを弾いてくれる場面もありました。ソロも弾いていました。
僕はこの辺りで本当に楽しくなってしまいました。
これまで見たのでさえ十分すぎるほどなのに、さらにYMOがこれから見れる。
まるで夢のような状況でした。信じられないほど。

YUKIさんのステージが終わると、TOWA TEIさんDJタイムでした。
それまでの雰囲気がガラッと変わりました。
時間通りに進行するフェスですが、雷雨の影響もあってか20分押しでした。
「Day Tripper」などもかけ夢の島をあたためてくれたTOWAさん。次に出てくるYMOを紹介してステージを降りました。

いよいよ登場したYellow Magic Orchestraの三人。
やっぱり三人揃った時は凄みがあります。
サポートにはギターで小山田さんとフィネスさん、そしてホーンに権藤知彦さんでした。

薄暗いステージの中、静かに演奏が始まりました。
それは日本の復興への願いを込めた新曲「Fire Bird」でした。
今回のWORLD HAPPINESSのキービジュアルが火の鳥で、それと合わせていたようです。
徐々に盛り上がり壮大になっていく曲で、このように日本もなれば良いと思いました。

それから披露されていったYMOの楽曲は、30年経った今でも色あせることなく、むしろ新鮮に響いていました。これが2011年に作られた音だとしても全く不思議がないほど。
大好きな「千のナイフ」も聴けたのは感無量でした。教授が「NO NUKES,MORE TREES」と書かれた旗を振っていた姿はとてもかっこ良かったです。

三人が目と目を合わせて繰り出す、打ち込みを超えた生の音。
それに加えて小山田さんはギターを弾きまくりとても楽しそうで、権藤さんのホーンはメロディに関して大きな役割を担っており、サポートメンバーも含めて今のYMOなんだと感じました。

「Cue」でさらっと本編を締めたあと、アンコール。
三人で何をやるか話し合っている様子が見えたあと、始まったのは「東風」でした。
何てかっこいいメロディ。途中でサーチライトが天空を貫き通し、圧巻の光景でした。一生忘れないと思います。
終始無言を貫いたYMOでしたが、最後にサポートメンバー含む全員で前に出てきて、再び「NO NUKES,MORE TREES」の旗を掲げました。
今、地球に日本に必要とされているこのようなメッセージを持って、WORLD HAPPINESS 2011は終わりました。

「上を向いて歩こう」が流れる中、会場を後にすることになります。
大混雑が予想されましたが、規制をしながらの退場だったので思ったよりはストレスも無かったです。
終演時刻は予定通りの20時で、押していなければもうちょっとYMOが多くやれたのかなと思いつつ、楽しみは来年にとっておこうと思いました。
行きやすく、体にも楽で、気軽に味わえる最高の夏フェスでした。

Yellow Magic Orchestra
01.Fire Bird
02.Firecracker
03.Behind The Mask
04.The City of Light
05.京城音楽 Seoul Music
06.灰色の段階 Gradated Gray
07.体操 Taiso
08.千のナイフ 1000 Knives
09.Cosmic Surfin ~ Absolute Ego Dance
10.Cue
- encore -
11.東風 Tong Poo
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by modsmiley | 2011-08-12 17:45 | 音楽