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【社内失業一周年記念】社内失業がもたらすこと。

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早いもので、僕が社内失業をしてから今日でちょうど一年が経ちました。早いものでと書きましたが、実際にはとても長かったです。
その間、メディアから取材を受けることもあり、実際に記事にもなりました。
(週刊プレイボーイ 2011年1月24日号)
ご覧の通り、一時はAKB(今日は総選挙だそうですね)に並ぶほどの重要なトピックでした。
しかしながらいくつかの取材は地震の影響で未だに記事になっていません。

それでも、全国には僕と同じような立場に置かれて苦しい思いをしている人が推定600万人いて、恐らくは震災の影響でもっと増えているのではないかと思います。

社内失業をもたらす原因、至った経緯というのは既に多くのメディアで取り上げられていますし、今回はそれについてはあえて書きません。
今回書こうと思っているのは、社内失業によってもたらされる様々な弊害、悩み、苦しみについて書こうと思います。
わかりやすくするため、箇条書きでいきたいと思います。

以下は、この一年で僕自身に起こったことであり、その中で感じていることです。

【身体面】
やはりストレスは体に出ます。
・肌荒れ。僕は顔に湿疹ができてしまいました。今はほぼ完治しましたが、途端に手が荒れてきてしまいました。休日には治まることが多いです。原因は仕事のストレスであることは明白です。
・夜眠れない。明日の希望が持てないため、夜寝てしまうと一瞬で次の日が来ることが憂鬱で眠れなくなります。また、会社で頑張ることがないために早く寝て備えようとか思わなくなります。どうせやることないし寝不足で行ったって良いじゃん、みたいな。
・話せなくなる。僕は一時期、吃音気味にもなりました。業務中に仕事がない=話すことがない(これは職場の雰囲気にもよりますが)ため、長時間声を出すことがなくなります。すると話すことができなくなるんです。退社後数時間はそれを引きづり、だんだんと回復します。これは自信をなくすことにも直結しますが、以前より人前で上手く話せなくなりました。

【精神面】
これは数限りなくあります。
・働くということが何なのかわからなくなる。働いてお金をもらっている実感、あるいは仕事というものの使命感、やりがい、誇りというものがありません。
・未来へのビジョンがなくなる。将来の自分のキャリアが全く見えなくなります。給料は上がらないし、自分のスキルもつきません。結婚もできないような気もしてきます。
・目標を見失う。そして再び見つけることが容易ではありません。
・自信がなくなる。これが一番大きな弊害だと思います。自分と人生に対して自信がなくなってしまいます。「ああ、これからどうやって生きていこう」なんてつぶやくことが出てきます。人に聞かれるとギョッとされます。
・職場にいる時は鬱病のような状態になります。新型鬱とも言うそうですね。
・だんだんと日常生活に鬱が侵食し、自分で酷く感じるほど心が荒んできます。僕は先月、5月病も相まってかほとんど鬱病のような状態でした。
・全てのことがどうでもよくなり、投げやりになっていきます。
・同年代が立派に働いている姿を見ると辛くなります。たとえバイトだとしても、輝いている姿を見ると辛くなります。僕はこんなところで何をやっているんだ?

【生活面】
・金使いが荒くなる。これは僕が買い物好きということもあるかもしれません。加えて日中暇でインターネットばかりを見ているので、情報は山のように入ってきます。欲しいもの、行きたい場所は増えます。そして基本的に定時退社のため、アフターの時間はたっぷりあります。ストレスフル、職場での果てしない閉塞感からか、思い切り発散させたくなります。そして真っ直ぐ帰ることが少なくなります。すると自然に・・・。

【人間関係】
・社内失業に関して誰もが理解してくれるとは限りません。場合によっては友人知人に見限られることもあります。この状況に対してtwitterでつぶやいていると時々捨て台詞リムーブ(リムーブした後に「あいつはダメだな」的ツイートが見られる、言われた本人にはわかります)を喰らいます。とりわけ、上昇志向の強い方や体育会系、ヤンキー系ベンチャー、あるいは劣悪な労働条件で戦っている方などには嫌われてしまうようです。
・成長することを諦めた、と言われたことがあります。決してそうは思ってないのに勘違いされます。そもそも成長って何でしょうね?

【勤務態度】
どんどん不良社員化が進みます。
・暇でインターネットを見るのですが、最初はウィンドウを小さくしてこそこそ見ていましたが、だんだん馬鹿らしくなってきて今では余裕の全画面です。
・遅刻が増えます。これは自ら律さなければなりませんが、やることがない場所へ行くと思うと自然と自分に甘くなってきてしまいます。(会社が遅刻に対してゆるいからこそ、ということもありますが)
・暇だと眠くなります。夜更かしをしているので余計に。

【転職】
・職務経歴書が書けない。書くことがない。盛り方が上手くならないと不可能です。
・転職できる自信がない。「こんな俺が他の職場でやっていけるのだろうか」と思ってしまいます。
・時間があるとはいえ、動く力が出ない。転職活動には大きなパワーが必要です。
・キャリア開発がしづらくなる。目標を見失っているため、語学の勉強や資格を取ろうとしてもなかなか身が入りません。これをやって自分がどうなるのかイメージできないのです。また、業務時間中にデスクで勉強をすることは、ただ暇をつぶしているのとは違う妙な罪悪感も伴うために難しいのです。
・自分がどんな仕事をしたいのか、どんな仕事が向いているのかわからなくなります。

【価値観】
良くも悪くも価値観が変わります。
・社会人となれば誰もがぶつかることかもしれませんが、頑張れば報われる、ということが必ずしも通じないということに気付きます。組織上、どうにもならない圧倒的な現実があるのです。妙な達観と傍観。
・正社員で働くことが必ずしも良いことだとは思わなくなる。バイトでも良いから好きな分野の仕事をして暮らす方がよっぽど良い人生のような気がします。
・待遇が悪くでも、自分という人生を光らせることができれば良いのではないでしょうか。
・今まで人生がどうでも良くなり、それらを捨ててでもこれからの人生が楽しくなれば良いと思います。

だいたいこんなところでしょうか。分野ごとに分けて書きましたが、当然複数にまたがることが多いですね。
こうして書き出してみるとかなり酷い内容で、正直、書いていて僕自身だいぶ気分が悪くなりました。
読んでくださった方には本当に感謝ですし、不快な気分になったり僕に対して怒りが込み上げてきた方もいることでしょう。「甘ったれるな!」と。
しかしながら、それも含めてこれは僕という一人の人間に起きている現実なのです。

僕は何かを辞める、投げ出して逃げるということができない性格です。
だからこんな状況でも会社を辞めることができないのです。辞める勇気がないのです。
ぱっと辞めることができたならどんなに楽だろうとは思います。

僕が社内失業をして、それまでやっていた業務は上司が引き継ぎました。
しかしながら、一年経つ今も終わる気配がありません。それどころか状況はますます悪くなっています。
組織の構造上、そうなるしかないのです。

僕は村上春樹さんが大好きでして、最近また「ノルウェイの森」を読んでいたのですが、その中で永沢という男が主人公にこんな忠告をします。
「自分に同情するな、自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
初めて読んだときからかっこいい台詞だなぁと思って心に留めていましたが、その言葉が改めて読んでみて突き刺さりました。
まさに自分は今そうしているのではないかと。
こんなブログを書いて、日々自分に言い訳をして同情しているのではないかと。

これは僕の人生です。原因を周りのせいにしても、たとえ事実としてこうなった原因が会社や世の中にあったとしても、僕の人生なんです。
原因とは別次元で、どうにかしなくてはいけないのです。
だからそこを恨んだとしても意味がないと思っています。

ギリギリのところで倒れず生きていられるのも、笑顔を見せて支えてくれる知人友人家族がいるからで、また好きなことがあるからです。感謝。

でも、その場しのぎの人生もいい加減にしたい。
諦めないようにすること、希望を失わないことに必死の毎日です。
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by modsmiley | 2011-06-09 16:30 | 社内失業