Into Tomorrow

modsmiley.exblog.jp
ブログトップ

BEADY EYE - Different Gear,Still Speeding

e0230671_14502232.jpg

ノエルが脱退したニュースを聞いた時、最初は実感がありませんでした。
ちょっとスケールの大きい兄弟喧嘩、ついにリアルタイムでこういう話を聞いてしまったなぁ、ぐらいのもので。

しかしそれから一年近く経ち、Time Fliesというオアシスのシングル集が出て、フジロック’09上映会に行った時に、「ああ、オアシスというバンドは終わってしまったんだ」と初めて現実に感じるようになりました。

僕は学生時代、オアシスというバンドに青春を捧げ過ぎてしまったので、もはやそれは一つの青春の終わりのようなもので。

喪失感はありつつも、バンドに縛られなくなったノエル・ギャラガーはどんな音楽を作ってくれるのかという期待がありました。

しかし動きが早かったのはリアムの方でした。

正直リアムがノエル抜きでやっていけるとは思わなかったし、他のメンバーは本当に付いていくのだろうかという疑いもありました。
だからあまり期待はしていませんでした。リアムのやりたいことは予想ができるというか、はっきりしている分何か単調なイメージもあるし。

そんな中、Bring The Lightという曲のフリーダウンロードから口火を切って数曲がネット上に公開され、満を持してアルバム「Different Gear,Still Speeding」がリリースされました。

衝撃でした。
想像を遥かに超えていました。

アルバム一曲目のFour Letter Wordの破壊力。壁に穴を開けてしまうようなギターの音。
ここ数年、英国ロックから感じることのできなかった熱いものがこみ上げてきました。

かと思えば、二曲目のMillionaireはフォークロック期のボブ・ディランのようであり、The RollerやThe Beat Goes Onなどオアシス時代と変わらぬジョン・レノンそのままな王道バラードもあり。Standing On The Edge Of The Noiseのサイケ・ガレージ、Bring The Lightの50sロックンロール。

Beatles And Stonesというリアム以外に付けられないようなタイトルの曲は、The Who寄りで(個人的にはThe CreationのBiff Bang Powが思い浮かびます)、小品ながらアルバムの核になっている印象。

と、、つらつら書いていけば切りがないのですが、ややもするとオアシスよりも広い音楽性とわかりやすさを備えているアルバムなのです。

一番最初は友人達と渋谷のバーで聴いたのですが、
「どれも初めて聴いた気がしない、何に影響を受けているかわかりやすい」
「キッズにギターを買わせる」
「これはロックの教科書のようなアルバムだね」
というような歓喜の感想を語り合いました。オアシスが終わって、こういうことはもうできないと思っていたので、とても嬉しいことでした。

初回盤のDVDには、アルバム製作中のメンバーのインタビューが収録されており、そこではとても前向きで解き放たれたような話を聞くことができます。
メンバーが音楽を作ること、演奏すること歌うことを本当に楽しんでいる姿も見えて、それは音からも伝わってくる通りでした。

リアムは「みんな俺のことを怠け者だと思っていた」というような発言をしていましたが、僕もそう思っていた一人でした。
それは間違いだったと、このアルバムを聴いて思います。
自身のアパレルブランドPretty Greenやアーティスト写真に徹底した60s、modsへのこだわりが感じられますが、それらは全てこのバンドのため、音楽のためのものだったのかとも感じさせます。

余談ながら、このDVDでリアムは「F**K」と20回言っているそうです(笑)

過去のロックの焼き直しと言ってしまうこともできるかもしれません。
しかし、このアルバムにはそれ以上の力があると断言します。
これは僕らが求めていた英国のギターロックであり、その復興の狼煙を上げるような一枚だと思います。

BEADY EYE、とても良いバンドです。
5月の来日公演、楽しみだなぁ。
[PR]
by modsmiley | 2011-03-03 15:34 | 音楽