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Into Tomorrow

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Paul Weller Japan 2012 -Last day- @Zepp DiverCity

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ポール師匠は一日のオフの後、名古屋、大阪と回り、東京に戻ってきました。
最終日です。

この日の前座はくるりです。
日本のロック好きなら知らない人はいないのではないかというほど有名、実力も人気もあります。
おかげでこの日の公演は唯一ソールドアウトとなっていました。
僕も好きですが、このバンドがここに出てくるのは人気の面で場違いだと感じていました。
満員のオーディエンスの中、岸田さんと佐藤さんを中心としたメンバーが出てきました。
今のメンバーになってから見るのは初めてです。
岸田さんはドットのシャツを着てmodかと思いきやズボンはダボダボでした。
新作「坩堝の電圧」の曲を中心に演奏していきました。
一生懸命で真っ直ぐな演奏でした。これが人気の秘密でしょうか。
サポートで入っているあらきゆうこさんのドラムを久しぶりに見れて良かったです。
パワフルでグルーヴがあって最高なのです。
最後はファンファンさんのトランペットと吉田省念さんのチェロが映える「ブレーメン」で終了。美しい曲です。

30分の休憩が初めてアナウンスされ、転換時間になります。
土曜日かつソールドアウトだからアナウンスしたのでしょうか。
照明機材の不具合があり、少し押しながらも最終公演がスタートします。

ご機嫌でポールは登場。今日はSGを抱え、“Up The Dosage”でアッパーなスタートです。
これまでの東京公演で聴けなかった曲がいきなり披露され、
今夜も異なるセットリストで楽しませてくれるようです。

続いて“That Dangerous Age”はクラドックとアンディ・ルイスのコーラス部分を観客が合唱、
さらに“7&3”で完全に沸騰状態です。
直近の二枚のアルバムからの曲、すっかりライヴに馴染んでいます。
聴いている方も慣れてきて、最初は聴きづらいと感じていた二枚もすっかり好きになってしまいました。
そして序盤からアンディ・ルイスのTaxmanラインが響き渡り、
The JamのNo.1ヒット曲“Start!!”が投入されます。
かつてはSpearmint、今はソロやThe Red InspectorsにDJなど、
広範囲に渡る活動をしてきた彼のベース。
ピック弾きでは力強く、指弾きでは絶妙な揺らぎを感じます。
というかベースを弾く大きな身体の揺れ具合が良いです。

中盤では、二日目にアコースティックバージョンで披露された
“All Wanna Do”がバンドバージョンで演奏され、至福の気分でした。
それからポールはピアノに移動し、マーヴィン・ゲイの“How Sweet It Is To Be Loved By You”という
レア曲を歌ってくれました。
STOP!!の部分を強調したアレンジでした。

終盤には、ソロ1stから“Into Tomorrow”“Above The Clouds”を立て続けに演奏。
もう一度聴けて良かったと心から思いました。
Into Tomorrow、このブログのタイトル、そして主催したイヴェントのタイトル。
今の僕にぴったりな曲です。そしてこれからも。

アンコールはカウベルのカウントからポールがテレキャスで始める“My Ever Changing Moods”。
噛み締めるように聴き、一緒に歌います。
以前のツアーには無かったパーカッションを務めるのはBen Gordelier、
キーボードのAndy Croftsと同じくThe Moonsで、彼はドラムをしております。
そういえば途中でCroftsが何か話したので友人と“Moons!!”と叫んであげました。

5曲もあったアンコールが“Whirlpools End”で終わります。
ボリュームとしては十分、もう満足のはずですが、まだ足りない感じ。
やはりありました、セカンドアンコール。

ポールがピアノの前に座り、アンコール定番曲の“Broken Stones”が手拍子と共に始まります。
この最高の来日公演の数々の場面が頭を過ぎりました。
そして演奏が終わると、ポールが“one more!!”と叫ぶのが聞こえました。
カジノを持って弾き始めたのは、
“The Changingman”
会場は熱狂の渦です。
ついに来たこの曲。これを歌ってもらわずにポールを帰すわけには行きません。
最高でした。
思い残すことはない、最高のエンディング。

終わってみれば28曲、この来日ツアー最長のセットリストで、ラストはStanly Roadから5連発という
もの凄いことになっていました。
東京で行われた三日間を見ることができた今回の来日公演ですが、どの日も異なり、そして素晴らしく、
強烈な印象を残していくライヴでした。
ポール・ウェラーとはそういう人なのかもしれません。
一度その姿を見た人を虜にさせる強烈なパワーがあります。
強さと優しさとキレ、そんなことを感じました。
多くの人が憧れ慕う、大きな人。
2008年に初めて彼のライヴを見たとき、
「何なんだあのかっこ良さは!!!!!!」
と衝撃を受けましたが、その想いはより強くなりました。

何だか僕は、、本当に感謝でいっぱいです。
また日本に演奏しに来てください。
ポール師匠に、カンパイ!!

01.Up The Dosage
02.That Dangerous Age
03.7&3 Is The Strikers Name
04.Start!!
05.Friday Street
06.The Attic
07.The Cost Of Loving
08.When Your Garden's Overgrown
09.Kling I Klang
10.All I Wanna Do(Is Be With You)
11.How Sweet It Is To Be Loved By You
12.Pieces Of A Dream
13.Fast Car / Slow Down
14.Moonshine
15.22 Dreams
16.Long Hot Summer
17.Dragonfly
18.Into Tomorrow
19.Above The Clouds
20.Foot Of The Mountain
21.Around The Lake
- encore 1 -
22.My Ever Changing Moods
23.From The Floorboards Up
24.Porcelain Gods
25.Stanley Road
26.Whirlpools End
- encore 2 -
27.Broken Stones
28.The Changingman
by modsmiley | 2012-10-30 00:08 | 音楽